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メディネット、抗原ペプチドを用いた樹状細胞ワクチンの臨床試験を開始

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樹状細胞ワクチン臨床試験のニュースです。

東京大学とHSP105抗原ペプチドを用いた樹状細胞ワクチンの臨床試験を開始

 株式会社メディネット(以下、「メディネット」)は、東京大学医学部附属病院(東京都文京区、以下、「東大病院」)と共同で、再発・進行がんの患者様を対象として、HSP105(i)抗原ペプチド(ii)を用いた樹状細胞(DC)ワクチン(iii)の臨床試験(2011年10月3日 東大病院臨床試験審査委員会にて承認)を開始しましたのでお知らせします。

 HSP105は、膵がん、大腸がん、乳がん、食道がんなど、多くのがんに高発現していることが確認されており、幅広いがんに対する治療効果が期待されているがん抗原です。近年、このようながん抗原を利用し、「樹状細胞ワクチン」をはじめとする「がんワクチン」の開発が世界中で活発に行われています。

 当社は、平成23年8月23日付にて開示いたしましたとおり、多くのがんに高発現しているHSP105抗原ペプチドに関して、欧州11カ国で既に特許を取得し、樹状細胞ワクチンへの応用や本抗原ペプチドのライセンシングなどを計画しております(iv)。

 本臨床試験は、東大病院肝・胆・膵外科・人工臓器移植外科 國土 典宏教授を研究責任医師とし、HSP105が高発現している膵がんや他の消化器系がんなどで、標準的な治療が受けられない、あるいは、標準的な治療に対して効果が得られなかった再発・進行がんの患者様を対象に、HSP105抗原ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン治療を実施し、安全性を評価いたします。また、副次的に臨床的有用性やHSP105に対する特異的なCTL(v)誘導などの免疫学的反応性の評価を行います。

 メディネットは、本臨床試験において、当社独自の樹状細胞ワクチン加工技術「ゾレドロン酸による感作」(国際公開番号:WO2006/006638、WO2007/029689)などをはじめ、当社が保有する免疫細胞治療に係る技術、ノウハウ、および各種基礎データの提供等の役割を担っております。

 なお、本件の業績に与える影響は軽微であります。

以上

i HSP105
  HSP105(Heat Shock Protein 105)は、熱などの何らかの要因によって体内で生産されるストレスタンパク質に分類される。膵がん、大腸がん、乳がん、食道がん等の多くのがんに高発現するタンパク質で、正常細胞では精巣での発現が確認されている。腫瘍組織にHSP105が高発現していることが確認された患者様に対しては、HSP105特異的な免疫細胞を誘導することで抗腫瘍効果が期待できる。

ii HSP105抗原ペプチド
  HSP105タンパク質を構成するアミノ酸配列のうち、特にがん抗原特異的CTLが強く反応する部分を指す。このペプチドを用いることにより、CTLを効率的に刺激・増殖させることができる。

iii 樹状細胞ワクチン
  樹状細胞は、がん細胞を貪食した後、がん抗原をT細胞に抗原提示することで同じ抗原を持つがん細胞に対する抗原特異的なCTLを誘導する役割を担っている。この機構を利用し、樹状細胞をワクチンとして投与することで、体内におけるCTLを刺激・増殖させ、がん細胞を特異的に攻撃させる治療。

iv 平成23年8月31日付リリース
  「HSP105由来がん抗原ペプチドに係る特許が欧州11カ国で成立」

v CTL
  Cytotoxic T Lymphocyte(細胞傷害性T細胞)の略。T細胞性リンパ球の一種で宿主にとって異物となる細胞(がん細胞、ウイルス感染細胞、移植細胞など)を認識し、攻撃・殺傷する


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