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金沢大学病院の敷地内で行われている免疫療法

3月4日に開催された「がん診療連携拠点病院等の指定に関する検討会」において、本来の議題とは別に、「金沢大学医学部附属病院と同一敷地内にある『医療法人社団金沢先進医学センター』において、いわゆる『免疫療法』が自由診療として行われており、どう対応すべきか」との議論が行われたとのことです。

「1年以内に中止させるべき」との提言も

我が国のがん医療の砦となる拠点病院等では「怪しげな免疫療法は行わない」「免疫療法を含め、新たな治療方法を実施するのであれば、先進医療や臨床研究といった科学的根拠に基づいた枠組みの中で、有効性・安全性を確保しながら実施する必要がある」こととされています。

3月4日の検討会では、患者代表として参画する村本高史構成員(サッポロビール株式会社人事部プランニング・ディレクター)から、次のような問題点を掲げて「患者が都道府県拠点病院である金沢大病院への信頼をもとに、免疫療法を選択してしまうことが強く懸念される」ため、「免疫療法が先進医療・臨床研究の枠組みで行われていないのであれば、1年以内に中止させるべき」との提案がなされました。

● 金沢先進医学センターは金沢大学附属病院と同一敷地内に所在している

● 同センターは自由診療の免疫療法を行っており、ホームページ内で「副作用が少ない」、「他治療との併用による相乗効果が期待できる」などのメリットを示すが、「臨床研究、先進医療の枠組み」である旨は記載されていない

● 同センターの免疫細胞療法医師として、金沢大病院の勤務医が複数名掲載されている

と、指摘されています。

ただし、現行の指定要件からは、「拠点病院が先進医療等の枠組み外で免疫療法を実施してはならない」旨が読み取れ、「拠点病院の敷地内病院に存在する他法人が、先進医療等の枠組み外で免疫療法を実施してはならない」と拡大解釈することは困難です。このため「中止要請」などを行うことは見送られました。

とのことなので、端切れは悪いですね。「同じ敷地内にあるが別法人」とのことだが、土地は誰が所有して借地権などを設定しているんだろうか。

「同一敷地内にある国立大学法人 金沢大学附属病院とは別法人です」とは書かれているのですが、一般の方は勘違いしそうです。

メディネット、金沢先進医学センター、瀬田クリニックグループの三者は密接に連携しています。

このブログでも2018年に金沢先進医学センターの問題を取り上げています。

メディネットが開発した免疫細胞治療の細胞加工技術を用いている点で、大手の免疫細胞療法クリニックである「瀬田クリニック」とも連携しているようです。

金沢先進医学センター

一見すると金沢大学の敷地内にある関連機関のように見えますが、医療法人社団という民間の医療施設です。金沢大学付属病院の医師らの、便利なアルバイト先になっているようです。

金沢先進医学センターのサイトには、免疫細胞療法の効果として下記のような図が掲載されています。

肺がん手術後の免疫細胞療法の効果について検証した無作為比較試験の臨床結果の報告です。免疫細胞療法を併用した82人は、5年後も半数以上(54.4%)が生存しているのに対し、併用しなかった88人では1/3程度(33.4%)しか生存せず、生存率に大きな差が認められます。この結果は、免疫細胞療法によりもたらされた、再発・転移および進行の抑制効果によるものと考えられます。

と説明されていますが(Pubmed ID:9210707)、上の臨床試験はインターロイキン2(IL-2)、LAK細胞による養子免疫療法であり、効果はあるが危険すぎるので今は使われていません。LAK療法は米国で大規模な臨床試験が行われ、全員に何らかの効果が見られたのですが、莫大な費用がかかるためにこれも頓挫してしまっています。


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