チェロの音程を確認 フリーウェア Tartini
MELODYNE ESSENTIALというパソコンソフトがあります。オーディオデータをノート(音符)単位で、ピッチシフト(はずれた音を修正する)、タイミングとクォンタイズ(遅れたり早すぎる音を修正する)ができるという優れもの。
音の立ち上がりや強弱の変化がノートごとに確認できます。上位バージョンならヴィブラートも後からかけることができるようです。自分のチェロ練習の確認に良いかなと思うのですが、未熟さをソフトでごまかそうとか、狂った音程を後から直しても腕は上達しないし。
単に確認するだけならフリーウェアで「Tartini」がありました。ピッチの修正などはできませんが、確認だけならできます。もちろん、あの「悪魔のトリル」で有名なジュゼッペ・タルティーニからとった名前です。そして名の通りトリルやヴィブラートを自動的に判断して、画面に表示してくれます。ニュージーランドの名門、オタゴ大学のプロジェクトとして開発しています。
現在疑問に思っているのは次の2点です。
- ヴィブラートは最初に高音側へかけるのか、低音側からかけるのか?
- 基準音の上で揺らせるのか、下でか、それとも基準音を中心にして上下になのか?
昔からいろいろと議論があるようです。Tartiniでそれを確認してみようと思います。
今回は、Tartiniのインストールで注意する点までを。
- 対応しているデータ形式はWAV形式だけです。ステレオ・データでも問題なく使えます。
- 日本語(2バイト文字)のファイル名、フォルダ名に対応していない。WAVファイル名にも1バイト文字を使用する。
- ダウンロードしたら、Cドライブのルートディレクトリなどに「C:\Tartini」などのフォルダを作ってそこに全体を移動する。
- デスクトップにダウンロードして解凍し、起動するとテンポラリフォルダが「C:\**¥デスクトップ\**」などと、2バイト文字が自動的にセットされる。このままではエラーになって起動しない。Option-Preferences-Temporary Filesとメニューを開いて、先に作成したフォルダ名に変更する。
- A音の周波数を442Hzに変更する。
その他はデフォルトで大丈夫です。
レッスンで、この先カザルスの鳥の歌を弾くことになりそうで、そうなるときれいなヴィブラートができなければ魅力半減です。初心者は、こうしたツールを上手に使った方が良いかも知れません。