Merrillで撮った写真展『根岸』

増田雄彦氏の写真展「根岸」を見に、EIZOガレリア銀座まで。TwitterのDP2Merrill関連で、発売されたばかりのDP2Merrillで撮った写真展があると流れていたので、行ってみた。ついでに西銀座チャンスセンターでサマージャンボ宝くじを購入。当たりますように。

台東区の根岸界隈を丹念に歩いて撮影した作品が、デジタルプリントと3台のEIZOディスプレイで展示されていた。「写真は印刷して始めて作品だ」との主張もあるが、デジタル時代にはディスプレイでも良いなぁ。もちろんディスプレイのカラーマネジメントがしっかりできていることが前提だ。大画面ならなおさら良い。

東京都台東区根岸。「根岸」と一口では括れないほどたくさんの顔を持つ町だ。旧くは江戸の時代から栄え、多くの文化人からも愛された。関東大震災、戦災をも逃れ、現在でもあちこちに昭和の香りが残っている。三代目、四代目が守っているお店が看板を掲げ、頑なに伝統を守る職人さんが仕事をしている。観光化されていない生粋の下町「根岸」を記録するために、時間の限りSIGMA SD1 MerrillとDP2 Merrillを手にして歩いています。

益田氏の案内はがきにも使われたこの作品、交差点を渡っている学生の両足が浮いている。ブレッソンの「決定的瞬間」を意識?

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作品は、さすがにSD1・DP2のFoveon X3だ。隅々まで精細で、下町の雰囲気が伝わってくる。一部が観光地化した谷中とはまた違って、どこかに取り残されたような風情を感じる古い建物の質感も良く出ていた。欲を言えば、住んでいる人々の表情が欲しかった。猫は出ていたが人物がほとんど写っていない。モノクロの3作品は、これもエプソンのデジタルプリント。これは人物である。印象的な作品だ。インクと紙の解良でどんどん銀塩に近づいているなぁ。

2005年のエプソンのカラーイメージングコンテストに「モノクロプリント賞」が設けられたことがある。エプソンがモノクロもジタルも銀塩と同等に印刷できるはずだと宣言した年である。この賞はその後はなくて、最初で最後のようだが、私の作品『 河川敷の映画看板絵師』が受賞している。その頃を思い出しても、当時はまだまだ銀塩と比較するのも恥ずかしいような印刷だった。しかし今日拝見したモノクロデジタル出力は格段に良くなっている。世の中日進月歩だ。

DP2Mの貸し出しとその場での印刷も行っていた。私も一枚現像して印刷してもらった。用紙はCANSONのフォトグロス・プレミアムRC。がんとの闘病でしばらくデジタルプリントの情報にアクセスしない間に、いろいろなものが出ているようだ。今回購入したDP2 Merrill で密かにモノクロデジタルの作品作りを狙っているのだ。この写真展を見に来た最大の目的が、Foveonで撮ったモノクロ作品のできばえを観察することだった。これならいける。また楽しみと時間を食う作業が増えた。癌になんか、かまっていられない。

P1020486_2

プリントと画像、マラー・マッチングはとれている。

Sdim0193

DP2 Merrill F6.3 1/125秒 ISO200


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