お茶は膵臓がんに効くか?

『「健康食品」の安全性・有効性情報』のサイトのいくつかが更新された。注目されるのは「チャ(茶)」のページ。(「カテキン」のページも参照)

「免疫・がん・炎症」の項に次のような記述が追加されている。

・緑茶の飲用がある種のがん (膀胱がん、食道がん、膵臓がん) の発症リスクを低減させるという報告がある (PMID:9795966) (PMID:8294212) (PMID:3834338) 。また、乳がんの再発リスクも低減するという報告がある (PMID:11369139)

一方でメタ分析では、反対に否定的な研究もある。

・2014年4月までを対象に2つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究8報について検討したメタ分析において、緑茶の摂取は膵臓がんの発症リスクに影響を与えなかったという報告がある (PMID:25353660)

リンクされたPubMedの元論文を詳細に比較しなければ確かなことは言えない(私にその能力はない)が、代替療法には良くあることだ。肯定的な研究ばかりだったら、プロシュア(EPA/DHA)のように標準治療に取り入れられている。

相反する結果が混在しているのは、仮に効果があったとしても腫瘍を消してしまうような、患者が願うような大きな効果は期待できないということ。しかし、腫瘍の増加を抑えてくれるかもしれないーと考えられる。もっとも、発症リスクの話であり、すでに膵臓がんになった患者での効果を研究したわけではない点は注意すべきだが、ま、同じ効果が期待できるかもしれない。

こうしたときにどのように判断するのがよいのか? いつも書いているように、重篤な副作用がなく、小遣い程度でまかなえ、ある程度のエビデンスがあるのなら取り入れれば良い。

がん患者には時間がない。エビデンスが確立するまでは待ってはいられない。最終的には否定的な結果になるリスクを承知で、患者の自己判断・自己責任で採用すれば良いのである。

検索窓で「カテキン」と入れれば、たくさんある過去の記事を参照できます。

この記事も、京セラのお茶ミルで挽いた深蒸し茶を飲みながら書いている。

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