ビワの種ががんに効く? 農林水産省が警告ービワの葉温灸は?

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農林水産省がビワの種子粉末に警告

農林水産省がビワの種子粉末に警告を出したというこちらの記事。

「ビワの種の粉末食べるな」農水省が警告 食品回収続出もネットに残るレシピ

ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ(サクランボ)などのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質(総称して、「シアン化合物」と言います。)が多く含まれています。 一方で、熟した果肉に含まれるシアン化合物はごくわずかです。果実を未熟な状態で食べてしまったり、果実を種子ごと食べてしまったりすることは稀(まれ)ですので、通常、果実を食べることによる健康影響は無視できます。

しかし、種子を乾燥して粉末に加工などした食品の場合は、シアン化合物を一度に大量に食べてしまう危険性が高まります。高濃度のシアン化合物が検出されて回収が行われているビワの種子粉末食品のうち、特に濃度が高いものでは、小さじ1杯程度の摂取量でも、健康に悪影響がないとされる量を超えて青酸を摂取してしまう可能性があります。

ちなみに、青梅は、熟していないのでシアン化合物が高濃度に含まれていることが知られており、そのままでは食べるのに適していませんが、梅干しや梅酒、梅漬けに加工をすることにより、シアン化合物が分解し、大幅に減少することが知られています。  種子を単純に乾燥・粉末にしたような食品では、シアン化合物はほとんど分解せずに残っている可能性があります。(農水省の通知から

アミグダリンが癌に効くという説は以前からあります。釈迦が説いたインドの経典の中から「大薬王樹」=ビワ(枇杷)で全ての病気が治るという文章があったことが始まりだとも言われています。

ビワの種にも葉にも抗がん作用はない

しかし、現在ではビワの種にも葉にも抗がん作用がないことが明らかになっています。以下『「健康食品」の安全性・有効性情報』からの抜粋。

米国の生化学者Ernst Krebsがビターアーモンドの仁から抽出したレートリル (=アミグダリン) ががんの増殖を抑制するとの説を唱えたことから、米国やメキシコを中心にがんの治療に用いられた時期がありました。

しかし、米国国立がん研究所 (NCI) は、レートリルの効果を検証した臨床研究に基づき、『レートリルはがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性がある』という結論を出しています。現在、FDA (米国食品医薬品局) は米国内でのレートリルの販売を禁じています。それにもかかわらず、レートリルは現在でも「アミグダリン」や「ビタミンB17」などの別名でインターネットなどで流通している実態が報告されています 。

大量に摂ると死亡例を報告されているので、注意が必要です。

ビワの葉温灸はどうだろう。多分東城百合子氏あたりが広めたのだと記憶しているが、皮膚からアミグダリンを吸収しても極わずかだろうから、害にはならないだろう。温灸が癌に効くという科学的証明もない(プラセボ以上の効用がない)が、気持ちが良くて「害にならないのなら」無下に否定することもないと思う。プラセボ効果ぐらいはあるかもしれない。


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