「マインドフルネス」がんサバイバーの健康改善に効果

良寛像
このブログでも何度か書き、書籍も紹介している「マインドフルネス」に関する話題です。
Medエッジ『欧米で注目のストレス対処法「マインドフルネス」、がんサバイバーの健康改善に効果を発揮』
欧米で注目のストレス対処法「マインドフルネス」によるがんサポーティブケアは、がんサバイバーの体と心の健康や生活の質などを改善の方向へ導くと分かった。
心のエクササイズ「マインドフルネス」
最近、「マインドフルネス」というストレス対処法が注目されている。マインドフルネスは、瞑想などを行い、自分のそのときの体や心の状態に気づく力をはぐくむ「心のエクササイズ」だ。欧米ではその効果について、いくつもの研究報告がなされており、医療、教育、ビジネスの現場で実践されている。170人のがんサバイバーにマインドフルネスを実施
対象者には、マインドフルネスに基づいて(1)瞑想(2)ヨガ(3)心理療法(4)ライフスタイルの改善が実施された。実施前と実施3カ月後にアンケート調査を行い、マインドフルネスの効果を評価した。アンケート結果を解析したところ、マインドフルネスの実施により、健康状態、行動範囲、家事などの日常的な作業、精神状態、心理状態、社交性が実施前より大きく改善されていた。また、倦怠(けんたい)感、痛み、不眠、便秘、不安、抑うつなど、がんに関連する症状も大きく改善されていた。
さらに、実施後は実施前に比べ、マインドフルネスに対する価値観、生活満足度、健康満足度、生活の変化への適応感、宗教に対する前向きな気持ち、病気を自分にとって価値のあるものと解釈する気持ちが増えていた。逆に、自分ががんになったのを天罰と解釈する気持ちが、大きく減っていた。また、がんの症状が良くなった人ほど、生活満足度、健康満足度、医療に対する信頼感などが上がっていた。
マインドフルネスは、日本ではまだあまり知られていないが、今後注目していきたいところだ。
さまざまな瞑想法があるが、マインドフルネス瞑想法はしっかりと検証されており、評価も高いようだ。