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サイモントン療法とは?(7)

シュレベールの『がんに効く生活』からの紹介を続けます。

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

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ダヴィド・S. シュレベール
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ストレスが腫瘍を成長させる

ストレスは、炎症反応など、人体の「緊急時の機能」を活性化させるホルモンを放出させる。同時に、その他の消化、損傷した組織の修復、免疫システムなどの「緊急性の低い機能」を低下させてしまう。

これらの機能低下が、腫瘍を成長させることがわかっている。

自分の人生が思い通りにならないと感じたり、人生は喜びよりも苦しみの方が多いと感じたりするとき、脳はノルアドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンを放出する。

これらのホルモンは、「攻撃・逃避反応」(逃走か闘争反応とも)と呼ばれる神経系を活性化させ、心拍数と血圧を上げ、筋肉を緊張させて、闘うか逃げるかに備える。

そして、この反応は、免疫を司る細胞にも作用することがわかっている。白血球の表面には、血液中のストレスホルモンレベルの変化に反応する受容体がある。白血球の一部は、炎症性のサイトカインやケモカインを放出する。一方で、がんと戦うべきNK細胞は、ノルアドレナリンやコルチゾールによって封じ込められる。ウイルスやがんの前駆細胞を攻撃することなく、血管の壁に張り付いたままになる。

太古の人類は、猛獣に遭遇したときにこうした「逃走か闘争か反応」を起こせば良かったのだが、現在の私たちは、頭の中をたえず問題が動き回っていて、四六時中「逃走か闘争か反応」に陥っている。

動き回る脳

キャンダシー・パートは、感情に反応して脳から放出される神経ペプチドと免疫システムの関係を突き止めた最初の研究者であり、また、免疫細胞もたえず脳に化学的な信号を伝達していることを実証した。

感情によって放出される神経ペプチドと免疫システムの相互作用が「動き回る脳」を構成しているのであり、思考は免疫システムの中にも息づいていると考えざるを得なくなった。

この「動き回る脳」は、がんに対してどのように働くのだろうか?

ロン・ハーバーマン教授は、乳がんの手術を受けて間もない女性たちのNK細胞が活性化されていればいるほど、長期的な延命率が高いことを証明した。

また、精神的に病気に立ち向かうことができる患者は、うつや無力感に陥っている患者寄りの活発なNK細胞を持っていることも実証した。

免疫システムの白血球(NK細胞、Tリンパ球やBリンパ球)は、無力感ー病気を克服するためにできることは何もないという確信ーや生きたいという願望の喪失に影響されるようだ。

自分の置かれた状況をあきらめ、自分は生きるに値しないと感じるようになると、免疫システムもまた機能しなくなるのである。

親しい人々に囲まれ、支えられていると感じ、気力を保っている患者は、無力感や孤独を感じている患者に比べて、より闘志あふれるNK細胞を持っているのである。

ストレスに対処し、自分の価値を見直すためには瞑想が有効である。サイモントン療法、マインドフルネス、ヨガ、太極拳、気功、なんでもよいのである。


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