今日の一冊(2)『ヴァイオリニストの音楽案内100』

Web交流会のご案内


【日 時】2020年12月12日(土) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの集まりです
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】500円 (PayPal決済、郵便振替)
【定 員】100名
【内 容】
第一部 がん研有明病院 腫瘍精神科部長 清水研先生の講演
『もしも一年後、この世にいないとしたら ~4000人の患者家族と対話した精神科医の学び~』
第二部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。

参加申込受付中です。 詳しくはオフィシャルサイトで


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クラシックのCDを批評、紹介した書籍は数多くあり、私も宇野功芳、福島章恭、中野雄の『クラシックCDの名盤』シリーズや、礒山雅の『バロック音楽名曲鑑賞事典 (講談社学術文庫)』などを持っているが、いかにも上から目線というのか、演奏がどうだとか、クラシックはこう聴くべきだというような内容にいまいちしっくりとこない。それに彼らのほとんどが楽器を演奏するわけではない。(宇野功芳は一応指揮もするが)

ヴァイオリニストであり「おもしろキャラ」の高嶋ちさ子の『ヴァイオリニストの音楽案内100』は気軽に読める。

ヴァイオリニストの音楽案内100 (PHP文庫)

ヴァイオリニストの音楽案内100 (PHP文庫)

高嶋 ちさ子
発売日: 2015/04/03
Amazonの情報を掲載しています

ハイドンの交響曲「告別」の第4楽章では、楽団員が一人減り、二人減りとだんだんと退場していき、最後はヴァイオリンが二人だけになる。ハイドンがある侯爵の宮廷楽団の楽長をしていた頃のこと、この侯爵は毎年バカンスとして半年ほど片田舎のお城に行くので、当然楽団員も長い期間家を空けて付いていかねばならない。あるとき、この侯爵が「あと2ヶ月ほどいようか」と言い出したので、楽団員に泣きつかれたハイドンが一計を案じて作曲したのが「告別」。これを聴いて侯爵も「悪かった。明日から休暇をあげよう」となったそうな。

ヴァイオリンソナタでピアノ奏者が、遅れて客席に来た一人の男性に気づいたそうな。そのとたんに女性ヴァイオリニストの音が、魔法にかかったように輝きだした。ピアニストにはピンときたそうな。「恋」の力はすごい。音に情熱を込める、と良く言うが、プロだから可能なのでしょうね。この二人、めでたくゴールインして、今は可愛い犬と仲良く暮らしているそうな。

ヴァイオリニストでありながら高嶋ちさ子さんはチェロが大好きだという。生まれ変わったら絶対に男でチェリストになると宣言しているほどです。後には少し考えを変えて、自分の子供をチェリストにする方がてっとり早いと明察するところはさすが。

彼女のお気に入りが、ロストロポーヴィチが演奏するチャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」とドヴォルザーク「チェロ協奏曲」(いわゆるドヴォコン)。私もこのCDを持っているが(1枚に収められている)、ロストロポーヴィチの柔らかい音と、時には高音部でヴァイオリンでさえも難しそうなフレーズを簡単に弾いてしまうのには驚愕する。その聴き所や泣き所を「ちさ子節」で紹介してくれている。読んだ後でCDを聴くとまた別の感慨がある。宇野功芳らだとこうはならない。

チェロはヴァイオリニストから見ると「支えてもらえる」「守ってもらえる」存在。高音を弾くヴァイオリンを耳元で聞かねばならない演奏者が一番「キンキン」に迷惑しているのだが、低音部のチェロがしっかり支えてくれると自分の音もまろやかになってくるそうな。

だからなのか、男性チェリストは、本当にヴァイオリニストにモテるそうです。私もあと40年ほど早くチェロを始めていたなら、今の女房とは違った・・・・・。手遅れだけど。

ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は、「ランス革命後の世界情勢の中、ベートーヴェンのナポレオン・ボナパルトへの共感から、ナポレオンを讃える曲として作曲された。しかし、完成後まもなくナポレオンが皇帝に即位し、その知らせに激怒したベートーヴェンはナポレオンへの献辞の書かれた表紙を破り捨てた」そうな。つまり英雄とはナポレオンのことだった。

ナポレオンは国民投票を濫用して「俺が皇帝になることに賛成か、反対か」と問い、圧倒的な人気の元で独裁政治を築いた。国民投票は民主主義を破壊する手段として使われることが多々ある。だからフランスでは簡単には国民投票ができないようになっている。

17日の「大阪都構想」対する住民投票は「憲法改正国民投票」の予行演習かと思う。「今日本に必要なのは”決められる政治”であり、独裁が必要だ」と明言する橋下徹が仕掛けた住民投票だった。辛くも反対が多数にはなったが僅差である。「重要影響事態安全確保法」などの分かり難い造語を乱発し、「平和のために戦争をする」という安倍晋三も、一方で断言調で無意味な発言を繰り返す。「何かやってくれるのではないか」という庶民の閉塞感から向け出したいという気持ちを巧みに操っている、政策には支持が集まらないが人気はあるという、ナポレオン的、ヒットラー的な様相を呈してきた。

独裁や”決められる政治”が望みなら北朝鮮に倣えば良い。

「憲法改正国民投票」も人気投票になりかねない。


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