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サプリメントでがんは治らないけど・・・

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興味深い記事を、とくに膵臓がんに関する記事が多いので参考にさせていただいている佐藤典宏先生のブログに「すべてのがん患者さんへすすめる厳選サプリメント5種」が掲載されています。

  1. マルチビタミン → 抗酸化作用
  2. EPA → 抗炎症作用
  3. クルクミン → 血管新生阻害作用
  4. ブロリコ → 免疫力の向上
  5. ホエイプロテイン → 筋肉(筋力)維持、サルコペニア/カヘキシア予防

の五種類が簡単なエビデンスの紹介とともに推奨されています。ま、こうした記事に詳細なエビデンスを求めるのは野暮でしょう。

ブロッコリーは我が家では頻繁に食卓にあがるのでサプリメントとしては必要なし。これらに、

  • 緑茶
  • ビタミンD
  • メラトニン

を付け加えればなお良いと思います。

代替医療に対する基本姿勢

私のこのブログでもサプリメントは紹介していますが、1、2,3と同じです。もっとも私のサプリメントの基本的考え方は、

  1. ある程度のヒトでのエビデンスがある
  2. 重篤な副作用が報告されていない
  3. 小遣いで賄える

ですので、月に総額で何万円にもなるような高品質だが高価な物は選択しません(できません)。

春ウコンが評判だけど

クルクミンについては、いくつかのブログで「春ウコン」ががんに効く、と紹介されています。しかし、クルクミンの含有率の多いのは秋ウコンです。(ただし、肝機能が悪化している場合や肝転移がある場合は禁忌でしょう)

春ウコンががんに効く根拠として、春ウコン研究会のサイトにに記載された論文を挙げるブログがありますが、ここで紹介されているNatureとNEJM(The New England Journal of Medicine)に投稿されたという二つの論文はともに掲載を拒否されている代物なんですね。「掲載論文」と言わずに「投稿原稿」と書いているのがミソです。

ま、原稿の最後のほうに【却下通知】【NEJMによる掲載不可の通知】と書いているのは正直とは言えると思いますが。

Google博士に翻訳してもらうと、

親愛なる松井教授「癌と糖尿病に対するクルクマ・アロマの治癒効果」と題して原稿を提出していただきありがとうございます。原稿の大部分を審判に送付せ
ずに辞退するのはネイチャーの方針です。遅滞なく他の場所に送ってください。このような決定は、限られたスペースの競争で論文が成功する可能性が低いと思
われる時に、編集スタッフが決定します。現時点では、あなたの調査結果が現場の他の人にとって興味深いことは間違いありませんが、あなたの発見が自然界で
の出版を正当化するための十分に優れた科学的進歩であると私たちは説得されていないと言います。特に、私たちは、結論を立証するために必要と思われるはるかに大きく制御された臨床研究がないことに注意します。私はこの機会にもっとポジティブになることはできません、ご迷惑をお掛けします。

題目:New England Journal of Medicine
08-09155松井教授、「ウサギのアロマが癌と糖尿病に及ぼす治療効果」の提出は、このジャーナルには掲載されません。編集スタッフの評価を受けました。その焦点、内容、興味を考慮した上で、あなたの提出をさらに検討しないという編集上の決定でした。私たちはこれを速やかにあなたに通知しており、
他の場所に提出することができます。あなたの提出を検討する機会を与えていただきありがとうございます。

基礎研究が足りない、科学的進歩に貢献しないなど、完全な拒否です。

投稿原稿の中をちらっと見ると、

癌および糖尿病が感染性である可能性があることを示唆している。 これは他の感染症も治癒したことから考えられた。 外来物質としてのこれらの病原体は、ウイルスのような物質、すなわち裸のRNAまたはDNAであり得る。

  • 春ウコンが、なぜ免疫レベルを上げると考えられるのか?
  • 成人病の多くは感染症か
  • 免疫系が抑えることができた“異物”(感染源)は何か?

などと、癌が感染症? 糖尿病も感染症とは、まさに「トンデモ博士」ですね。春ウコンのどの成分ががんに効果があるのかも明らかにされていません。

こんなエセ学者のデタラメなサイトに振り回された何人かの膵臓がん患者(多くは効果がなくて、すでに亡くなっている)がかわいそうです。これ以上の犠牲者を出さないことを願っています。

サプリメントでがんが治ることはありません。免疫力を高めたり、炎症を抑えたりする、増殖や転移を抑える、あくまでも補助療法なんです。


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