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「Zoomで膵臓がんサロン」を開催します。

スマホがあれば簡単に参加できます。このような時期だからこそ、同じ病気の仲間とつながってみませんか?

【日 時】2022年8月13日(土) 15:00~17:00
【場 所】Zoomを使ったオンラインの交流会です
【対 象】膵臓がん患者とその家族
【参加費】無料
【定 員】10名
【内 容】気軽なおしゃべり会です。

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。スマホだけで簡単に参加することができます。
申し込み受付中です オフィシャルサイトから

膵臓がんで手術ができるのならするべきか?

前回の投稿の続きになります。

手術が怖い

いつかの旧『すい臓がんカフェ』(現在は『膵臓がん患者と家族の集い』)でも、表題のような同じ質問を受けたんですね。

お母さんが膵臓がんで、主治医からは手術ができると言われたのですが、本人は「手術しても再発するんでしょ。それに手術は怖い」からしないと言っているとのことでした。

私は「それは勿体ないですよ。多くの膵臓がん患者は、手術ができるようになることを願って治療しているのですから。それに完治する可能性は、確率は低いですが唯一手術をすることだけです」と答えました。その方は「お母さんを説得してみます」と帰られましたが、どのような結論になったのかは知りません。

押川勝太郎先生がYouTubeで同じような例を紹介しています。

「膵がんが疑われたが手術したくない、どうする?」


押川先生も、私と同じように「手術しないのは勿体ないが、無理強いはしない」と述べています。

AERAのこちらの記事『「医師ががんになったら」衝撃の本音 どんな治療法を選択するの?』も衝撃的ですね。

ステージ4の膵臓がんと診断された場合、緩和ケアを選択するとの回答は56%にのぼります。抗がん剤は16%。その理由は「効く薬がないから」「痛いのはいや」「治療がしんどい」「現時点で有効な治療手段がない」「治る見込みがないなら、好きに過ごしたい」などでした。手術を選ぶと答えたのはわずかに8%です。

膵臓がん患者では、たとえステージ4でも手術ができることに大きな期待感を抱いています。これが医師と違う点でしょう。医者はステージ4では、手術してもしなくても、たいして余命は変わらないという実感を持っているのでしょう。ステージ4なら遠隔転移があるがんですから、いずれ早い時期に再発するんだからと考えているはずです。ステージ3と診断された場合を訊けば、結果はまた違ってきたに違いありません。

QALYで判断する

欧州では、医療行為に対しての費用対効果を経済的に評価する技法として、QALY(クオリー)という考え方があります。

英国NICE(国営医療技術評価機構)は大腸癌治療剤であるアービタックス、アバスチン、ベクティビックスの3剤について、保険償還しない判断を下した。それぞれの薬の延命効果だけでなく、費用対効果比率から算出した「生活の質を調整した生存年」(QALY)がNICEの規定した3万ユーロの3倍以上(ベクティビックスはそれ以上)だったことによる。
そして、費用対効果に関しては、エーザイの転移性乳がん治療剤ハラヴェンに対しても、2.7か月の延命効果は不十分であり、データの頑健性にも疑問があるとして、エーザイの値引きの申し出も退けた。

質調整生存年(Quality-adjusted life year, QALY)は、生存における量と質の2点を評価する手法で、かかった医療費と生存年数を掛けて、費用対効果で抗がん剤が承認されたりされなかったりします。

厚生労働省も、オプジーボなどの高額薬品の登場を懸念して、昨年の夏からQALYに関して世論調査を始めています。(批判があって中止したようです)

ここでは、医療費の代わりに、生活の質(QOL)(生活の質)を用い、生存年数を掛けたものを考えます。

三つのパターンを概念的にグラフに描画してあります。

  1. 抗がん剤治療をして、3年で亡くなった(オレンジ)
  2. 手術をして3年で再発し、抗がん剤治療をして5年で亡くなった(緑)
    手術で生活の質(QOL)が80%に下がると仮定しています
  3. 無治療を選択肢、2年目から急激に悪化して4年で亡くなった(青)

それぞれの場合のQALYは、曲線とX軸、Y軸で囲まれた面積になります。この面積が大きい治療法が、その人にとって最適な選択肢ということになります。

最後は自分の価値観で判断

ただ、生活の質(QOL)の価値判断は人によっても違うだろうから、曲線の傾きは人それぞれだし、自分が何年生存できるのかは、死んでみなければわかりません。

現在使われている薬で、無治療との比較臨床試験をしたものはないから、無治療が必ずしもQALYで劣っているとも断定できません。

私は主治医に「先生、再発・転移したら治療はしません」と告げましたが、先生は「それもありですね。術後に再発した膵癌で、治療法に関するエビデンスは皆無ですから」との答えでした。治療をすることに延命効果があるとは限りません。

手術を選択しないことが、必ずしも不利益を被るとは言い切れません。場合によっては、抗がん剤を拒否して無治療の方がQALYが高くなることもありそうです。

これは、近藤誠氏の『がんもどき論』とは同じではありません。

というわけで、最初の問い、『膵臓がんで手術ができるのならするべきか?』に対しては、

あなたの価値観に照らして、それで納得できるのなら、そうすれば良いでしょう。

となりますね。


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