がんで死ぬのが最高の死に方

風のガーデン

百まで生きてがんで死ぬ

上昌広氏が表題の記事をアエラに書いています。

私のこのブログも「今ここに」を生き、「百まで生きて、がんで死」ねれば本望です。」とタイトル写真に張ってあります。同じ意見です。

ただ、「百まで生きて」は欲張りすぎですかね。

上昌広氏の記事では、 BMJの元編集長であるリチャード・スミス氏の「がんで死ぬのが最高の死にかた」という文章を引用しています。

スミス氏は自殺を除く死にかたを、突然死・がん・認知症・臓器不全に分類しました。最悪の死にかたと断じたのは「認知症を抱え、長い時間をかけてゆっくり死ぬ」ことです。

突然死。私も弟を交通事故で亡くしていますが、交通事故などで突然にというのは、やはり困りますね。準備も何もできません。臓器不全も認知症も御免被りたい。ロコモーションで寝たきりにはなりたくないから、スクワットなどでロコトレに頑張っています。

世間ではピンピンコロリが最高という風潮があるが、これだって突然死に変わりはないです。ま、望んでもピンピンコロリは確率が低い。

となると、有望株は「がんで死ぬこと」。なにしろ二人に一人はがんになり三人に一人はがんで死ぬのだから、期待できます。

スミス氏への反論の大半は「膵臓がん患者の痛みに配慮したことはあるのか」など、痛みに関するものでした。

膵臓がんの最後は猛烈な痛さに見舞われるとは言いますが、必ずしもそうではありません。高校時代の友人が数年前に膵臓がんで亡くなりましたが、ほとんど痛みを訴えることはなかった。ブログ村にも登録されていたコシヒカリ命さんは、痛みを訴えたのは最後の15分だけでした。

いずれ「何か」で死ぬのだから、どれかを選べと言われれば、死ぬことへの恐怖を克服して、痛みがなければ「がん」で死ぬのも悪い「何か」はない。

こんな本も参考になります。

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尊厳を維持しながら一生を終えるにはがんがよい

膵臓がんの最後は痛いというのは、中井貴一が演じた「風のガーデン」以来のドラマの影響も多分にあるのでしょう。ただ、腫瘍がお腹の上部、腹腔神経叢に近いと激烈な痛みになるようですが、医療用麻薬を適切に使えば押さえられます。緩和医療医師の大津秀一氏も何度も指摘しているように、日本の医療用麻薬の使用量は、極端に少ないです。

国立がん研究センターが、がん終末期の実態を遺族に調査することを始めるようです。

がんは尊厳を維持しながら、一生を終える手段なのです。

死ぬのは、人生最後の大仕事・・・です。

大切な人の心の中で生きていく準備、できていますか?


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