医者ががんになっても先輩患者の助言は役立つ

西村元一さんの5月12日付コラムがヨミドクターにありますが、こんなことを話しています。

患者同士が交流する意義

 今回、自分自身が患者の立場となり、今まで医師として患者に説明してきたことや、自分が患者として説明してもらったことだけでは不十分だとよく分かりました。「胃切除を受けた人は、生活の上でどのような工夫をしているのか」「実際に治療を受けたらどうだったか」などを知りたくなり、実際に自分より闘病生活が長い「先輩患者」のいろいろな話を聞いてみると、それが結構役立ちました。
ある程度の知識がある自分が、そのような状況であったということは、一般の患者さんならば、もっと情報が必要であることは間違いありません。おそらくこれも、患者会やピアサポーターの意義の一つなのだと思います。

就労や金銭的なこと、家族の負担など、がんの種類に関係のない問題も数多くあります。つまり患者は、たくさんの情報を必要としているのです。昔から見るとかなり良くなったとはいえ、まだまだ病院で情報を得ようと思っても、縦割りの壁が厚く、下手をするとたらい回しに遭うこともあります。全てが正しく、かつ必要なものとは限りませんが、経験者からのアドバイスは、少なくとも必要な情報を得る足がかりになる可能性が結構あるものと思います。

そうなんですよ。がん拠点病院の「がん相談支援センター」でも、がんになったことのない方が相談に乗ってくれても、なかなか納得できる答えは得られません。医者も看護師も忙しいから、なかなか具体的な生活上の相談などできないし、がんになったこともないのですから、適切な答えなど望むべくもないです。

旧『すい臓がんカフェ』(現在は『膵臓がん患者と家族の集い』)も、患者同志の情報交換の場であることを目指していますから、多くの膵臓がん患者がリピーターとして参加されるのだと思います。

次回は6月25日(日)に開店します。ぜひたくさんの方に参加していただきたいと思います。
そうそう、私が経験談などを少しお話しする予定です。6月はちょうど告知・術後10年の節目なので計画したわけです。


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