がんゲノム医療中核拠点病院ー選定の不可解

スポンサーリンク
【日 時】2018年12月23日(天皇誕生日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森 4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】500円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演「私が手術、抗がん剤をやめたわけ」:待夢さん、SAKUさん
●患者さんどうしの情報交換会
●二次会(希望者だけ)

参加申込みとオフィシャルサイトはこちら
Pocket
LINEで送る

選定の不可解さ

厚生労働省の有識者検討会は14日、中心的な役割を担うがんゲノム医療中核拠点病院として、国立がん研究センター中央病院など計11病院を選定した。

 

「がんゲノム医療」を、我が国でも欧米諸国並みの水準に高め、「がんとの闘いに終止符を打つ」ために、厚生労働省は「がんゲノム医療推進コンソーシアム」という連絡協議会の構築を進めています。遺伝子情報のデータベースを構築・管理する「がんゲノム情報管理センター」(国立がん研究センターに設置)、医療機関、大学等の研究機関、企業などが一体となって「がんゲノム医療」を推進していくものです。

中核拠点病院としては、立候補したのは17施設あり、その中から基準によって採点されて11施設が指定された。

匿名になっているが、選から落ちた病院も大きな得点差はないことが分かる。

不思議なことに、選定された11病院の中にがん研究会有明病院の名がない。1989年からゲノム医療に取り組んできて、がん研究所の中にがんプレシジョン医療研究センター、がんゲノム研究部を有している。日本のがんゲノム研究の発祥の地である。

中村祐輔先生のブログでこれに触れて、”忖度”があったのだろうと書いている。誰が厚生労働省への”忖度”なのか、分からないけど、どうにも腑に落ちない。

がん研有明病院院長の山口俊晴氏は、8つの「必要な要件」について、「将来的には各都道府県でがんゲノム医療が実施できるのが望ましいが、現時点でこれらを直ちにできるところはあるのか。がん診療連携拠点病院において、遺伝子疾患に関する知識が整っているとは言えない」と質問し、がん専門病院ではなく、総合的な臨床・研究体制が整う臨床研究中核病院(現在は11カ所)の中から、中核拠点病院を指定するのが現実的であるとした。

との報道があるが、こうした”反厚労省”的発言が影響してはいないのか。

日本のゲノム医療は10年遅れている

中村祐輔先生はまた、「日本のゲノム医療、シークエンス解析技術は10年遅れている」と危機感を募らせている。

この点については、私のような素人がちょっと調べただけでも遅れていることが分かる。昨年8月のブログに、

遺伝子検査には、大きく分けて

  1. パネルシークエンス(特定の遺伝子を検査)
  2. 全エキソンシークエンス(タンパク質のコーディング領域(エキソン領域)を網羅的にシーケンス・変異解析を行う)
  3. 全ゲノムシークエンス

とあるが、国立がん研究センターなどが進めているのは1.のパネルシークエンスであり、せいぜい数百の遺伝子異常を見つけられるだけである。

世界は「全ゲノムシークエンス」に舵を切っているのに、日本はガラパゴス化して、全エキソンシークエンスにも及ばないパネルシークエンスに固執しているのか、不可解である。

素人考えで間違っているかもしれないが、どうも世界の趨勢に遅れているようで気に掛かる。

と書いた。素人考えでも、間違っていなかったようだ。

在宅介護にしろ、がん医療にしろ、厚労省が口を出すとろくなことがない。

「優秀な人間が集まって議論をすると、バカな結論になる」の典型だ。

がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • 今日の一冊(87)『科学知と人文知の接点』今日の一冊(87)『科学知と人文知の接点』 不死社会がやってくる ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授の著書『ワーク・シフト』では、「2007年に先進国で生まれた子供たちの半数は100歳以上まで、日本の […]
  • ゲノム・シークエンスゲノム・シークエンス 先の記事「プレシジョン・メディシンのまとめ」の続きです。 前回の記事を書いたあと、遺伝子解析に関して調べてみたが、どうにも納得できない点がいくつかある。 ひと […]
  • プレシジョン・メディシンのまとめプレシジョン・メディシンのまとめ 今の話題はプレシジョン・メディシンでしょう。ざっくりとまとめてみます。 膵臓がんで「もう効く抗がん剤はありません」と言われた時、まだ諦めるのは早いです。京都大学医学 […]
  • がん研有明のプレシジョン医療がすごい!がん研有明のプレシジョン医療がすごい! Scrum-Japanなどのプレシジョン検査が話題ですが、検査の結果対象となる患者は10%程度にとどまるようです。 オンコロにプレシジョン医療の集中連載が乗っていますが、最 […]
  • 腹膜播種でもあきらめない!腹膜播種でもあきらめない! 腹膜播種を伴う悪性疾患に対する通常の治療法(抗がん剤治療や姑息的手術)の生存率は非常に悪いことが知られていますが、適切な症例を選択したうえで播種病変を切除する腹膜切除術と温熱化学 […]
  • 光線力学療法(PDT)が膵臓がんに適用できるようになるか?光線力学療法(PDT)が膵臓がんに適用できるようになるか? 2000年に入ってから、出力の非常に弱い光源(従来の1/1000)を用いた「メトロノミックPDT […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です