スポンサーリンク
Web交流会のご案内


第12回『膵臓がん患者と家族の集い』Web交流会

【日 時】2021年12月12日(日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの患者会です
【対 象】膵臓がん患者とその家族
【参加費】1000円
【定 員】50名
【内 容】
第1部 佐藤典宏先生の講演「膵臓がん患者の運動と食事・サプリメント」
第2部 膵臓がん 何でも質問箱:事前の質問に佐藤先生がお答えします。
第3部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。
12/9(木)9:00AM 参加申込締め切り

詳しくはオフィシャルサイトで

免疫細胞は、幸福感によって変化する

免疫細胞は脳、あるいは心の影響によって変化するのでしょうか。

社交的な人と孤独な人では、遺伝子の発現量(活発さの度合い)が違うそうです。深い満足感を伴う幸福感を抱いている人は、風邪にも罹りにくいと言われます。

深い幸福感を持つ人は病気になりにくい

環境と遺伝子の間:あなたのエピジェネティクスは常に変化している」にこのように書かれています。

スティーヴ・コール博士は、社会的に孤立し慢性的に強い孤独を抱えた人は、免疫システムに何らかのエピジェネティックな変化があるのではないかとの仮説を立てた。

DNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析を行い、社交的なグループと孤独なグループを比較したところ、約2万2,000というヒト遺伝子のうち、209の遺伝子の発現において大きな相違が見られた。孤独感を感じている被験者は、炎症にかかわる78の遺伝子が過剰発現となっており、逆に抗体の生成や抗ウィルス反応にかかわる131の遺伝子においては、発現量の低下が見られたという。

研究チームは、幸福感が免疫細胞に及ぼす影響についても追求している。2013年7月29日付けで『米国科学アカデミー紀要』に掲載された論文では、驚くべきことに幸福の種類によっても免疫細胞のエピゲノムが変化すると発表されている。

物欲を満たすことや、おいしいものを食べるという行為で得られる短期で浅いHedonicな幸福では、免疫細胞が活性化するどころか、孤独感を感じているのと同じようなエピゲノムのパターンが見られた。逆に社会に貢献することで人生に意味を見出すような、深い満足感を伴うEudaenomicな幸福感では、炎症反応に関連する遺伝子が抑えられ、抗ウイルス反応に関連する遺伝子はより活性化されていた。

遺伝子は自分自身を活性化することはできない

遺伝子の実態はDNA(デオキシリボ核酸)で、ワトソンとクリックが発見したように二重らせんの構造をしています。しかしDNAは二重らせんのままむき出しになっているのではなく、そのまわりに多様な有機分子を結合しています。いわば腕をワイシャツの袖で覆っているようなものです。DNAは衣服をまとい装飾品で飾りたてているのです。

このワイシャツの袖のような有機分子が、遺伝子を活性化(タンパク質を作る指令)させたり不活性化させたりするのです。遺伝子には自分自身を活性化させることはできません。どういうタイミングで、どの遺伝子を活性化させるかは、細胞核の外からの情報として与えられます。しかもこれらの有機分子は長時間同じ遺伝子にくっついている、場合によっては子孫にまでその状態が引き継がれるのです。遺伝するのは遺伝子だけではないのです。

エピジェネティクスとは

「エピジェネティクス」とは、遺伝子の働きを調整するこれらの分子が、どのようにして遺伝子をコントロールしているのかを研究する学問分野で、21世紀のこの十年間で急速に発展している分野です。

特にがんに関するエピジェネティクスはよく研究されています。がん細胞内では多くの遺伝子がメチル基を失って「脱メチル化」していることが知られています(ワイシャツの袖を伸ばしたり捲ったり)。これによって遺伝子活動の異常が生じます。細胞増殖を抑制できなくなるのです。

がんは遺伝子の突然変異によっても生じますが、多くが遺伝子の脱メチル化なのです。突然変異は元には戻せませんが、脱メチル化は、エピジェネティックなものなので元に戻すことができるのです。

心のありようが免疫系に作用する

コール博士らの研究は、心のありようがエピジェネティックに遺伝子に作用して、免疫系に影響を与えることを実証したわけですが、物欲や所有欲による幸福感では逆に免疫細胞は不活性化する、利己的な利益ではなく他者への利益を考え行動している人は、遺伝子が発現して免疫細胞も活発化するということですね。

「利己的遺伝子」という書籍もあったが、利己的な性格では、良い遺伝子は発現しないのです。

私利私欲や損得勘定だけで人生を送っていると「真の幸福」を得ることができず、病気になりやすいし、がんの治りも遅く、再発のリスクも大きくなるだろうと推測することができます。

マインドフルネス瞑想に「他者への幸福」を願う瞑想があります。他者が幸福になることを願うことよって、心の平安を得ることができ、免疫力もアップします。そして自分にも真の幸福が訪れるのです。

たとえ末期がんであっても、家族のことや子どもの将来に備えることを考え、自分よりもより貧しい人々や、戦火の下で暮らす子らを思うような人は、たぶん予後も良いのかも知れません。


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(完治)へ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • サイモントン療法とは?(8)サイモントン療法とは?(8) 私たちの思考は四六時中、あらゆる方向に飛び回っています。いわゆる”モンキー・マインド”と呼ばれる状態なのです。一日中携帯電話にしがみつき、ゲームに熱中し、テレビドラマに時間を費や […]
  • サイモントン療法とは?(7)サイモントン療法とは?(7) 自分の人生が思い通りにならないと感じたり、人生は喜びよりも苦しみの方が多いと感じたりするとき、脳はノルアドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンを放出する。 これ […]
  • 炎症を抑え、免疫力を高めるために炎症を抑え、免疫力を高めるために 炎症作用を利用して、がん細胞は周囲の免疫細胞を「武装解除」していく。NK細胞を初めとする白血球の活力が弱まり、目の前で増殖していく腫瘍と闘おうとしなくなる。 したがって、炎症マ […]
  • 瞑想とストレス、遺伝子、炎症の関係瞑想とストレス、遺伝子、炎症の関係 早朝あるいは寝る前にマインドフルネス瞑想をやっています。ストレス低減効果があると言われているマインドフルネス瞑想法です。ストレスとがんの関係は、多くの研究があり、ほぼ確か […]
  • 心と免疫細胞、エピジェネティクスの関係心と免疫細胞、エピジェネティクスの関係 エピジェネティクスとは 私たちの体は皮膚、胃、肝臓など様々な組織からできており、これらは別々の細胞で構成されています。どの細胞も基本的には同じ遺伝情報を持っているのに、別々 […]
  • がんとストレスがんとストレス キラーストレス ストレスの正体や悪影響をおよぼすメカニズムが科学的に詳細に解明されはじめたストレスによって、心不全や脳梗塞などが引き起こされるケースがあります。そ […]
  • 心が免疫系に与える影響(3)心が免疫系に与える影響(3) 『精神生物学―心身のコミュニケーションと治癒の新理論』では、「肉体の病気を、心や精神的な方法を用いて治療することが本当に可能なのか」という疑問に、現在得られている科学的知識をもと […]
  • 笑いとナチュラル・キラー細胞笑いとナチュラル・キラー細胞 シャガ(アヤメ科の多年草) 等々力渓谷にて 犬の散歩をかねて等々力渓谷へ。環八の下に都会とは思えないような渓谷があります。シャガという花を見つけました。インターネット落語会の4月 […]
膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントを残す