サプリメントのビタミンD、オメガ3は効果なし

ビタミンDとオメガ3飽和脂肪酸(EPA/DHA)をサプリメントで摂っても、がんと心血管疾患の予防効果はないという、大規模な無作為比較試験の結果が出ました。

  • ビタミンDサプリメントは、がんやけ心血管イベントを予防しない
  • DHA、EPAg含有オメガ脂肪酸サプリメントも、がんやけ心血管イベントを予防しない
  • 2万5千人登録、5年にわたる大規模試験結果

2018年11月10日のNew England Journal of Medicine(NEJM)誌オンライン版にビタミンD、オメガ-3脂肪酸それぞれについて論文2本が掲載されています。

がん予防の目的でサプリメントは必要ないと以前から言われているのですが、それが証明されたということでしょう。

がん患者には効果はないのか?

予防効果はないことは分かった。それじゃ、今がんを抱えているがん患者にとってはどうなのか。効果があるのかないのか。元の論文に当たってみると、こんな記述がありました。(Google翻訳を一部修正)

ビタミンDは、細胞分化の抑制、がん細胞増殖の阻害、および抗炎症性、免疫調節性、アポトーシスおよび血管新生抑制作用などによって発癌を阻害し、腫瘍の進行を遅らせる機構を持つことが認められている。。ビタミンDは、腫瘍浸潤性およびがんの転移の傾向を低下させ、がんによる死亡率を低下させる可能性がある。 がんを有する患者のうち、診断または治療時のビタミンD値が高いほど、患者の生存期間は長くなっている。

観察研究によれば、25-ヒドロキシビタミンD濃度と結腸直腸がんの発生との間に最も強い逆相関があり、ビタミンDは、臨床的に明らかながんの初期発生よりも、がんによる死亡に対してより大きな保護を与えることが示唆されている。それぞれの部位のがんの解析するには、我々の力は限られていた。 さらに、がん発達の潜伏期が長いことを考えると、潜在的な影響を十分に確認するためには長期にわたるフォローアップが必要である。

ビタミンDは、がんの予防よりも、がん患者の死亡率を下げることの方に効果があるはずだと、観察研究の結果から推定できるという記述です。

私の結論

ビタミンDは紫外線に当たれば充分産生できるのだから、サプリメントで摂る必要はない。日光浴をするなり、散歩をすれば充分です。しかし、日照時間が短い冬場や緯度の高い地方に住んでいる場合はサプリメントで補充することも良いのではないでしょうか。

オメガ-3も同様に、青魚やナッツ類を積極的に摂れば良い。ただ、最近は新鮮な魚を入手しづらく、高いです。毎日とはとても無理です。そうしたときにEPA/DHAのサプリメントを摂ることは良いだろう。しかし、サントリーさんなどの高価なサプリメントは必要ないです。

がん患者を対象にした今回のような試験結果がいつ出るかも分かりません。もしかしたら効果がないのかもしれません。しかし、この論文にも述べられているように、ビタミンDとオメガ-3脂肪酸のサプリメントを摂取しても有害事象はなく、1ヶ月に1,000~3,000円ほどの出費で済むのですから、止めることはないと考えています。効果があれば儲けものと考えればよろしいでしょう。

それとも、大規模や臨床試験の結果が出るまで待ちますか?

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この本の内容を紹介した記事がこちらにあります。

ビタミンDは、

  • 高齢者の転倒を予防する
  • 女性の子宮筋腫のリスクを下げる
  • 風邪やインフルエンザには予防接種よりも効く

そして著者は次のように結論づけています。

私が常用しているサプリメントはただひとつ、ビタミンD3だけ。1日4000IUのビタミンDを摂取している。
理由は簡単だ。
たとえビタミンD3の効果を示す数々の研究結果が誤っていて、免疫系を強化したりさまざまな疾患の発症リスクを下げたりする効果がなかったとしても、年に30ドルほどの損失ですむ。
だがもしも相次ぐ膨大なエビデンスが正しければ、ビタミンD3サプリメントを摂取しないことは莫大な損失になる。
ビタミンDが健康維持に重要な役割を果たしていることは、もはや疑いの余地はないし、さまざまな疾患や症状の予防効果もきっとあるはずだ。
クレイトン大学内科学教授のロバート・ヒーニーの意見に、私も賛成だ。
「たとえ研究成果の3分の2が見込みちがいだったとしても、それでもビタミンDが特効薬だということに変わりはない」

また、最適な摂取量、最も良好なビタミンD濃度は臓器や組織の状態によって変化し得ると考えるべきです。

また、オメガ-3はがん患者の不安を減らす効果があると、大津秀一先生のブログで書かれています。


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サプリメントのビタミンD、オメガ3は効果なし” に対して2件のコメントがあります。

  1. べっこう より:

    自分はスキルス性胃がんで腹膜播種、膵臓周りの血管に浸潤のステージ4、余命1年全摘のあと抗がん剤。何とか2年です。ここに来て体調が悪くCT。結果は悪かったです。赤坂のクリニックで白川太郎さんというドクターを知人に紹介してもらって会って、先生から元気をもらって今に至るです。落ち込んでいたときなので、元気はうれしかったです。白川先生にはその後もお世話になってます。そのクリニックにあるオンコサーミアという温熱機器も受診中です。前向きにいろいろな情報を知らなければならないなと思って、情報収集中にこのサイトに出会いました。

    今は必ず東京オリンピックを見ると決めてます。
    とても参考になる記事が多いので、これからもちょくちょく覗かせてもらいます。

    1. キノシタ より:

      べっこうさん。
      厳しい状況の中、可能性を求めてがんばっていますね。
      スキルス性胃がんでも劇的に良くなることもあるようなので、希望をもって闘病してください。
      統合医療でお役に立つ内容を書いているつもりです。参考にしてくださると嬉しいです。

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