統計的有意差のない治療法は「人体実験」か?

三好立先生が『あとは緩和と言われたら』で、「ヘルシンキ宣言」と題して、がん治療と人体実験について考察されています。

そもそも「治療がない」「あとは緩和です」と言われ,このまま死を待つだけの他に選択肢がない患者さんの治療にチャレンジすることは「人体実験」とは全く違う.
良いとか悪いではない.
ただ,そういった困っている患者さんの立場を理解し,そして,がんを生きる“患者さんの権利”を支えるために,患者さんとともに同じ方向を見つめ,知恵を絞り,リスクを覚悟しながらチャレンジする行為を,昔から“医療”と呼んでいるだけだ.

私のブログでも、同じようなことを書かせてもらっています。

統計的有意差だけ、P値だけに囚われている医者は「桃(ピーチ)の誘惑」に取りこまれている(^Д^)のでしょうか。

急性心室細動に対する除細動の直接的効果に対するエビデンスはありません。患者をAEDを行う群と行わない群に、ランダムに振り分けることなどできないからです。ですが、経験上では有効だとされて使われています。

「そんな治療法は責任が持てない」とおっしゃいます。「人体実験」だと。

しかし、「もう治療法がない」、このままではいずれ死を待つだけの、他に選択肢がない患者の治療にチャレンジすることは人体実験とは違うでしょ。良いも悪いもない。ただただ、そんな行為を、昔から医療と呼んでいるだけのことです。

患者の立場を理解した賢い医者は、そうしたリスクも覚悟の上でチャレンジするのです。

 


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