フレイル、ロコモ、サルコペニア

フレイル、ロコモ、サルコペニアの違いって、正直良くわかりません。ここでまとめておきます。

フレイル

フレイルの語源「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などを意味します。加齢とともに心身の活力(筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害、要介護状態、死亡などのリスクが高くなった状態のことで、元気な状態と要介護の状態の中間の段階を指します。

厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。

慶應義塾大学医学部の百寿総合研究センター新井康通さんは、以下の3つが該当すればフレイルの疑いがあるといいます。

ロコモ

ロコモとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)のことで、身体の運動器(骨や関節、脊髄、筋肉、神経など)を長く使い続けるために(社)日本整形外科学会が提唱している新しい概念です。

加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態を表す言葉です。 

フレイルは、認知機能障害などの精神的側面、孤立などの社会的側面も含めた概念であり、ロコモはその身体的側面に注目した概念と言えます。

サルコペニア

「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」のことです。

フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームの関係

フレイルは、身体的、精神神経的、社会的な側面を包含する広範な概念であり、健脚な時期から次第に足腰が弱くなり、寝たきり・関節障害で介護を受けるという運動機能面での脆弱化において、身体的フレイルがそこに深く関与すると考えられる。

ロコモは、この身体的フレイルにおいて、運動器の障害による移動機能の低下を来す病態として重要な位置を占める。

サルコペニアは、その基礎疾患と位置づけられる。

日本老年医学会のサイトより


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