私が患者仲間に伝えたいこと「治る希望を持つが、命に執着しない」
6月は私にとっての「がん記念日」だから、過去の記事を振り返ってみたい。
そうすると、読売新聞や熊本日日新聞で取材を受けて記事になったものが、ブログに見当たらないことに気づいた。
なにかの原因で削除してしまったのかもしれない。ここに再録しておきます。
こちらの2010年2月11日付けの記事は、現在は読売新聞の論説委員になっておられる高梨ゆき子記者が、私のCelloレッスン会場に起こしくださってインタビュー記事にしてくれたものです。13年前になりますね。
術後2年半後の時期ですが、このころから「治ることよりは、今を充実して過ごすことが大切」との考えに到達していました。
当時は老眼鏡も必要なかったのか、裸眼です。
また、高梨ゆき子記者は、
群馬大学病院の腹腔鏡手術をめぐる一連のスクープにより、2015年度新聞協会賞受賞。『大学病院の奈落』で2018年日本医学ジャーナリスト協会賞特別賞受賞。著書に『命のクルーズ』(講談社)があります。
「がんの王様」と言われて予後の悪い膵臓がんですから、患者仲間の皆さんが何とかして助かりたい、治りたいとの切実な願いは分かります。私も同様でしたから。
しかし医学にも限界があります。手術ができるかどうか、あるいは再発・転移するかどうかは運命です。どうにもならないこともあります。
やるべきことをやったら あとは天におまかせ
こういった心境になった方が、自分の人生を充実して過ごせるのではないでしょうか。
「治る希望を持つが、命に執着しない」
高梨さんのこちらの記事もぜひお読みください。
私の膵臓癌との闘病についての考え方はその当時から今もずっと変わっておりません。
膵臓癌の患者仲間の皆さんに、ぜひ伝えたいことが書かれております。