「膵臓がん患者と家族の集い」のご案内


5/19『膵臓がん患者と家族の集い』

【日 時】2024年5月19日(日) 14:00~16:00(開場:13:45)
【会 場】大田区産業プラザPiO 6階D会議室
【参加費】1,000円
【対 象】膵臓がん患者とその家族、ご遺族
【定 員】60名
【内 容】
   第1部 ミニレクチャー:HIFU(強力集束超音波治療法)の治験とは」オンコロ:金川潤也さま他
   第2部 患者・家族の交流会
申込締切は5月16日(木)19:00です。

詳しくはオフィシャルサイトで

今日の一冊(174)佐藤典宏「専門医が教える 最強のがん克服大全」

佐藤典宏先生は最近、すごいスピードで出版を続けられております。ついて行くのも大変です。

全ての先生の書籍を紹介したいのですが、自分自身で得読了したものでないと責任を持って紹介することができません。そして私にも時間が足りない。しかしこの本は是非とも皆さんに読んで欲しい、特に膵臓がん患者さんには読んで欲しいと感じた本です。

専門医が教える最強のがん克服大全 エビデンスに基づく新しい対処法64

専門医が教える最強のがん克服大全 エビデンスに基づく新しい対処法64

佐藤 典宏
1,584円(05/02 09:24時点)
発売日: 2023/10/02
Amazonの情報を掲載しています

「はじめに」から抜粋して紹介します。

本書は、YouTubeで私が配信している「がん情報チャンネル」の公式本です。 <中略>多くの臨床経験や日々の論文探索から得られた最新の情報をがん患者さんに届けたい という思いから。動画配信を始めたのが2020年5月。

みなさんのコメントを蔵んでいると、がんにかかり、困惑し、迷い、悩んでいるかた が本当にたくさんいる。絶望し、諦めかけている人も少なからずいらっしゃる。そのことを如実に感じるよう になりました。

私は日々の診療の傍ら、配信を続けながら。「できるかぎり最新の、かつ、エビデンス(科学的画)のある信頼できる情報を。がんで悩んでいる人たちに届けたい」と。 より強く願うようになりました。

その思いが結実したのが、本書ということになります。

原則として、

  1. エビデンスのある最新のもの
  2. できるだけ更新された情報であること

この2つの条件に適うものを選んでいます。

加えて長年の経験と研究に基づいて、私自身のがんという病気に対する考え方もお示 しするつもりです。これまで、1000例を超える患者さんの手術を行ってきた外科医として、がんという病気に対する、自分なりの気づきがありました。

その気づきとは、次の3つです。

  • 外科医の気づき① 最終的には、患者さんの力で治す
  • 外科医の気づき② 治療だけでなく、生活習慣の改善が大事
  • 外科医の気づき③ 患者さんが変わることが重要

手術や抗がん剤治療などのメインとなる標準治療は、いうまでもなく大事ですが、治 るために必要なのは医学的な治療手段だけではありません。 最新の医学的な治療が成果を生むための土台となるのが、患者さんご自身の持っている力(体力や免疫力、前向きなメンタル)です。

ご自身の持っている力を高めるために欠かせないのが日々の暮らし方を見つめること です。セルフケア、すなわち、何を食べ、どんな運動を行い、どんな気持ちで、どのよ うに暮らすかがとても大事なのです。

そして、がんになったことを契機として、患者さん自身がそれまでの考え方を改め、 生活習慣を変えていくことで快方への道が開けてくることがしばしばあります。

本書から膵臓がん患者さんに触れた箇所を紹介します。

Q47 進行がんに対して、「抗がん剤+新しい食事療法」が効果を上げているというのは事実か?

抗がん剤治療の前後で、むしろ食事を減らし、カロリー制限した方が抗がん剤の副作用が減って、しかも、治療効果が高くなる可能性もあるという報告がなされるようになってきました。その代表が「絶食模倣食(FMD)」です。

進行がんの患者さんを対象にして、この食事療法と標準治療を組み合わせた臨床試験がイタリアで行われております。切除のできない進行がんの患者さん101名が対象。副作用はなく全身と腫瘍における免疫システムが活性したと報告されています。さらにこの臨床試験の続報として、非常に効果のあった症例が紹介されています。

ステージ4だったがんが、画像上確認できないほど小さくなった例が5例もあったとのこと。

その中の74歳の女性で肝臓に転移があるステージ4の膵臓がんの患者さんの場合、膵臓の原発癌と肝臓の転移が両方とも消失。CR(完全寛解)が得られたと報告されています。画像上で治療前にあった大きな腫瘍が併用治療後にはほとんど認められなくなっていました。腫瘍マーカーも治療の途中で急激に下がり始め、その後は報告時点までずっと低下したままの数値がキープされていたとのことです。

がんのステージ4で抗がん剤治療を行ったとしても寛解に至るということは極めて少ないです。101例中5例もの関係が得られたというのは驚くべき例外的な成果であったと結論付けられています。

この一冊で癌に対する疑問がほぼ解決します。手元に大切においておきたい本です。


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