光免疫療法 一部の膵臓がんでも期待できる

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毎日新聞のこの記事、期待が持てますね。

がん光免疫療法 将来、がんの8~9割の治療が可能に/確実に効果が期待できる仕組み――開発・治験の2氏に聞く

東病院での治験は、頭頸部がんで少人数から始まりますが、いずれは他のがんにも。
記事の後半ですが、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の土井俊彦副院長がインタビューにこう答えています。

頭頸部がん以外のがんについても、検討していきたい。現在使っている薬剤は、がん表面にあるEGFR(上皮成長因子受容体)に結びつく抗体を使っている。EGFRは頭頸部がんだけではなく、食道がん、大腸がん、胃がん、胆道がん、一部の膵臓がんなどの表面にもあり、内視鏡を使える部位であれば近赤外光も比較的容易に当てることができるので、それらのがんが対象になる可能性がある。日本は内視鏡や腹腔鏡の技術が優れており、患者の負担が小さい形での治療が広がっていってほしいと考えている。

現在使っている薬剤(楽天の三木谷さんのお父さんの名前にちなんだ「RM1929(三木谷氏の父は1929年生まれの三木谷良一さん)という名前が付いたで」も、EGFRががん細胞の表面に出ている膵臓がんにも使える可能性があります。

マウス実験ではあるが、メソテリンを発現している培養がん細胞(腫瘍)およびマウスのがん細胞(腫瘍)を特異的に攻撃することが示されています。メソテリンは、中皮腫、膵臓がん、卵巣がんなど悪性度の高いヒトのがんにおいて、がん細胞の表面に多く発現するタンパク質です。

小林久隆氏の部分では

日本では、米国で現在実施しているものと同じ頭頸部がんの治験が始まることになり、今後は現行制度にある「医師主導治験」などの形で、現在の治験で使っている抗体が有効と考えられる他の種類のがんについても使用が可能になるだろう。もちろん、希望するすべての方が使えるようにするには、正式に薬や治療法として厚生労働相の承認を受けなければならない。それまでにはもう少し時間が必要になる。

順調に進めば、10年以内には8~9割のがん患者の皆さんが使える抗体をそろえることができるのではないかと考えている。

が気に掛かりました。

同じ毎日新聞の17日の記事では、

がん光免疫療法 米FDAが「審査迅速化」指定 開発促進

と報じられています。

米食品医薬品局(FDA)が審査を迅速に進める「ファストトラック(Fast Track)」に指定されたと発表した。
ファストトラック制度は、重い病気や他に有効な治療法がない病気に対する治療法を対象に、患者へ早く新たな治療を届けるために開発を促進し、審査の迅速化を図る。既存薬がない場合に加え、既存薬の有効性や安全性を上回ると期待される場合に指定される。

勢いがどんどんと加速している感じです。


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