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がん:失敗しない病院の選び方

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膵臓がんに罹りやすい人

膵臓がんになりやすいのは、

  • 膵臓がんの家族歴
  • 喫煙者
  • BMI<体重kg÷(身長m×身長m)>が高い
  • 糖尿病
  • 慢性膵炎
  • 膵のう胞(膵臓の内部や周囲にできる袋)

米国の研究結果では、両親、兄弟姉妹、子に膵臓がん経験者が2人いる人が膵臓がんになるリスクは、家族に患者がいない人の6.8倍です。3人以上いる人では17倍にもなります。

乳房と卵巣の予防切除をしたことで注目されたアンジェリーナ・ジョリーさんのような「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」の人は、膵臓がんも発症しやすいことが分かっています。

糖尿病の人が膵臓がんになるリスクは、そうではない人の約2倍です。私の場合がそうでしたが、今まで血糖値に問題がなかったのに急に糖尿病を発症した人や、急激に糖尿病が悪化した人、血糖値が急上昇したり、喉が異様に渇くなどの症状はは、膵臓にがんがあるためにインスリンが分泌できない状態になっている恐れがあります。

前がん病変である膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)があると、場所によっては、がんに移行しやすくなります。IPMNとは、膵臓で作られた膵液を十二指腸へと流す膵管の粘膜の中に粘液がたまったポリープのようなものです。

喫煙は膵臓がんのリスクを1.8倍(男性)に押し上げます。

大量の飲酒を続けて慢性膵炎になると膵癌のリスクが高くなります。肥満も同様です。

見つかった時は手術ができない人が多い

膵臓がん患者さん全員のデータはないのですが、全がん協加盟病院以外の中小の医療機関も含めた全国平均では、手術が受けられる患者さんはおそらく、1〜2割程度ではないかといわれています。

膵臓がんの8割以上が、手術ができない状態で見つかる理由は、

  • 膵臓がん細胞の悪性度が高く、進行のスピードが非常に速い(一般に「足が速い」と言われている)
  • 膵臓は、内臓器官の表面にある漿膜で覆われていない“裸の臓器”であるため、隣接する肝臓や血管に直接広がりやすい
  • 膵臓には口や肛門などから簡単に内視鏡が入れられないので早期発見が難しい

手術はハイボリュームセンターで

膵臓の近くには、肝臓へ栄養を運ぶ門脈、腹腔動脈と呼ばれる太い血管が通っています。この血管にがんが絡んでいると「手術はできない」と言われることになります。この判断は病院によって異なります。

他の臓器に転移していないのに、「手術ができない」と言われて納得できない時には、「ハイボリュームセンター」と呼ばれる手術症例数の多い病院でセカンドオピニオンを受けることを薦めます。術前の抗がん剤や放射線治療で、血管に絡んだがんを縮小させてから手術を行うようになってきています。

『すい臓がんカフェ』に参加した方の中にも、地方の病院では手術ができないと言われて、セカンドオピニオンを受けた都内の病院では手術可能となった方が何人もいます。

「ハイボリュームセンター」は、年間手術数が50例以上を目安として考えて良いでしょう。

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手術症例の多い病院の探し方

日本肝胆膵外科学会の「高度技能専門医制度認定修練施設」であるかどうかが、一つの目安になります。同学会の修練施設は、「専門医・指導医・修練施設検索」で検索できます。

「修練施設(A)」は、「膵頭十二指腸切除」「膵体尾部切除」、「肝臓がんに対する区域切除」や「胆管切除を伴う肝切除」などの「高難度肝胆膵外科切除」を年間50例以上実施している病院です。一方、「同(B)」は同様に年間30〜49例実施している病院です。

可能であれば「修練施設(A)」の病院を選ぶできでしょう。ただし、年間50例以上には、肝臓がんや胆道がんの手術症例数も含んでいるので、病院のホームページなどで膵臓がんだけの年間手術数をチェックした方が良いでしょう。

「病院情報局」で探す

病院のホームページに情報がない場合は、厚生労働省の統計をまとめた「病院情報局」のサイトで、がんの種類別に手術数を調べることができます。

病院情報局:細かい傷病名と手術・治療方式からランキングを探す

サイトに入ったら上部のメニューにある「DPC全国統計」をクリックします。

膵臓がんの場合なら、「診断分類」に「消化器系」、傷病名に「膵臓、脾臓の腫瘍」を入れ、「表示年度」を選択してから、知りたい「都道府県」を選択します。

東京都の場合は次のように表示されました。

最初に全国平均の患者数や平均在院日数が表示され、その下に都道府県の病院が一覧で表示されます。

「患者数」は「膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等」となっているので、この数値がほぼ年間の膵臓がん手術数と考えてよいと思います。「日数」は平均の在院(入院)日数です。

やはりがん研有明病院がトップになっていますね。


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