「笑い」はやはり免疫力を向上させる

1年半前にこんな報道があり、記事にしました。

大阪府立成人病センター(移転、改称して「大阪国際がんセンター」となる)が吉本興業などの協力を得て、月2回程度、漫才や落語を見る前後で血液と唾液の検査を実施。患者にかかるストレスや免疫細胞の変化を調べるという。

その結果が今日発表されています。

研究グループによると、昨年5~6月に公演を4回見たグループは、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー(NK)細胞などが増加。免疫を高め、がんを抑える作用を持つたんぱく質「インターロイキン12B」を生み出す能力も、平均で健康な人の1.28倍から1.66倍に向上した。
生活の質(QOL)を尋ねたアンケートでは、特に痛みの症状の改善がうかがえた。笑いを楽しんだ後の気分を調べると、緊張や抑うつ、怒り、活気などの項目で改善が見られた。

今回の研究=実験は「笑い」に的を絞ったものですが、私がこの記事で何度となく書いているように、心のありよう、メンタルな部分がNK細胞などの活性化、免疫システムに影響するということですね。

「笑い」でがんが消えることがあるのか? と問われれば、あるとも言えるしないとも言えます。奇跡的な治癒例は、少なからず精神的な部分が影響しているはずですが、それがどのような条件の時に、免疫システムのスイッチを押すのか、人類はまだそこまでの知識に到達していません。

シンギュラリティが実現すれば、そんなことが可能になるのでしょうか。

「エビデンスレベルの低い実験だ」なんて、野暮ないちゃもんは無視して、がん患者なら多いに笑って、楽しく過ごす方が、予後にも良いのです。下手な抗がん剤よりもよほど効果があります。いちばん良くないのは「無力感」に陥ることです。笑いとは逆に、免疫力が大きく低下します。


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