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ガン転移に効く植物由来化合物が40個以上も発見される

クルクミン、ビタミンDなどが、がんの転移を抑制する植物成分である可能性

BioQuickニュース日本語版に載っていた記事です。

『がんの特効薬は発見済みだ』という、岡崎公彦氏の怪しげな本がありますが、がんの特効薬なんかはありません。あるとすれば、それは”食生活を変えること”。実は目の前に見えていることなのです。

ある種の食物は、がん転移性遺伝子をON/OFFする
ある種の食物由来成分には、がんの転移を抑える力がある。転移抑制遺伝子は、食物成分によって、DNAの変異なしにエピジェネティックにON/OFFされる。それらの食物とは、アミノ酸、ビタミンD、エタノール、高麗人参エキス、トマトカロテノイドリコピン、ウコンの成分クルクミン、ザクロジュースや魚油などである。
エピジェネティクスとは、DNAの変異を伴わないで、遺伝子発現や細胞の形態が分裂後も継承される現象。

ワシントン州立大学(WSU)の研究により、40個以上もの植物由来の化合物が、ガンの進行を遅らせる遺伝子を活性化することが可能であることが判明した。

ガンの転移こそが致命的であるため、今回の発見はとても励みになる、とWSU薬学部教授および学部長のゲリー・メドウズ博士は語る。さらに、食生活の改善、栄養学的アプローチ、そしてこの植物由来化学物質を合わせて、多くの道を開いているように見えると言う。

我々は常に特効薬を探しているのです。そして、我々が食べる物や生活の傍らにこそ、そのような特効薬が存在するのです。我々はただ、それらを上手く使わないといけないだけなのです。」と、メドウズ博士は語る。2012年6月のCancer and Metastasis Reviews誌に掲載された本研究はメドウズ博士によって、いくつかの単純なロジックの元に進められた。

ほとんどの研究はガンの予防または腫瘍の治療に焦点を当てているが、致命的となるのはガンの他臓器への拡散である。そのため、腫瘍を治療するよりも拡散または転移をコントロールするほうが重要なのである。栄養学的アプローチと転移抑制遺伝子のコンセプトは学術誌などでもほとんど見られないため、PubMedの研究データベースを検索するのも一苦労で あった。

「研究者のほとんどは、研究目標に転移抑制遺伝子を含んでいなかったのです。これらは、研究の過程で見たその他大勢の遺伝子と同様に扱われていました。」と、メドウズ博士は語る。

しかしメドウズ博士はそれらの研究に目を通し、転移抑制遺伝子がいつオン/オフされるのかを調べた。そ して、様々なガンにおける転移抑制遺伝子に影響を与える物質を複数見つけたのである。

アミノ酸、ビタミンD、エタノール、高麗人参エキス、トマトカロテノイドリコピン、ウコンの成分クルクミン、ザクロジュースや魚油など、乳房、結腸直腸、前立腺、皮膚、肺およびその他のガンにおける遺伝子発現に影響を与える物質が浮かび上がってきた。

通常、これらの物質は基礎となるDNAコードを変えることなく転移抑制遺伝子をオン/オフする、エピジェネティックな活動を見せた。

「ということは、これらのエピジェネティックなメカニズムは食べ物によって影響されるのです。そして、転移抑制遺伝子の調節にも関連しているかもしれません。食生活および栄養素の研究は進んでいないため、これは非常に新しい研究分野となります。」と、メドウズ博士は語る。本研究は2つのコンセプトを主張している。一つは、天然化合物がガンの転移を減速または停止することが可能である。栄養素と転移抑制遺伝子の関係を偶然にも関連付けた複数の研究は、これらの遺伝子をさらに念入りに調べる必要があることを示している。

「そして、これらの影響のほとんどはフォローアップされていないのです。まだ発見されていない様々な化合物や成分が存在する可能性は多いにあります。」と、メドウズ博士は語る。

体内環境を変えれば、転移を防ぎがんと共存できる

さらに、メドウズ博士はこれらの研究によって、ガンを予防するという考えから、転移を防ぎながらガンと共に生きるという考えにシフトしようとしているようだ。

「我々は長年に渡りガン研究を続けてきました。しかし、ガンの存在する環境における研究は、ごく最近始められたばかりです。環境とはまさに人間の体のことで、この環境こそがガンの転移を左右するのです。」と、メドウズ博士は説明する。

■原著へのリンクは英語版をご覧ください:Over 40 Plant-Based Compounds Found That Slow Metastasis


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