丸山ワクチンー主治医が協力してくれないときの対処法
話題の丸山ワクチンですが、なかには「主治医が協力してくれない。そのような治療をするのなら、別の病院に行ってください」と言われたという例があります。
また、治験担当医を探すのに苦労している方もいらっしゃいます。
このような場合、次のように考えてみてはいかがでしょうか。
主治医を説得する必要はない
主治医や病院が、標準治療以外を併用している患者の責任はとれないと考えるのは、ある意味当然です。
代替医療の結果で悪化したり危篤状態になった時になって、こちらに尻を持ってもられても迷惑だと考えるのは理解できます。
町のクリニックで個人輸入したオプジーボを投与し、激しい副作用をおこしても、そのクリニックには入院設備もないし、対応はしてくれません。結果的に元の病院に緊急入院することになります。そのような例が報道されています。
高額な治療費を町のクリニックに払い、面倒な治療だけこちらになんて、やってられないよ、との考えも良く分かります。
一方で、全てのサプリメントや鍼灸をやっていることまでわざわざ主治医の許可は取らないでしょ。
難しい治療や検査は大学病院で行ない、大学病院ではできない治療や皮下注射という簡単な治療を小さな病院でやることは、医療の分担、切り分けという観点からは適切な対処法だと思います。
丸山ワクチンは、これまで40万人もが受けて重篤な副作用は報告されていないのですから、鍼灸やビタミン剤と同じことだと考えて、いちいち主治医の許可を取る必要などないのです。
もちろん、協力的な主治医なら話してみると良いでしょう。万が一駄目だと言われたらおとなしく引き下がって、別の治験担当医を探して投与すれば良いのです。
みなさん、主治医の許可を得ることが必須だと思っているから、そこで頓挫してしまうのです。
治験担当医が見つからない時は・・・
丸山ワクチンは一日おきに皮下注射をするのですから、大学病院に通院するなんて非現実的です。
近くのクリニックを探して治験担当医になってもらいましょう。
そのときは、これまでの治療歴を書いたものや、お薬手帳を持っていくと先方も理解しやすいでしょう。治験担当医と行ってもそんなに大それたレポートが必要なのではなく、簡単な書類に記入するだけですので、丸山ワクチンのオフィシャルサイトからそれらの書類をダウンロードして印刷し、持っていけば良いです。
どうしても近所になってくれそうな医者が見つからない場合は、NPO法人「丸山ワクチンとがんを考える会」や「丸山ワクチン患者・家族の会」に連絡すれば紹介してくれることもあります。
また、病院の門前薬局の薬剤師やケアマネージャーが情報を持っていることもあるので当たってみましょう。
皮下注射なんだから自己注射で良い
仕事をしながらがん治療を行っている場合、一日おきになんてとても通院できない、との理由で丸山ワクチンをあきらめてしまう方がいます。勿体ないですね。
そんなときは、治験担当医の先生に「先生、仕事が忙しくてとても通いきれません。自己注射で良いでしょうか」とか、「長期出張で週に1回しか来られないのですが・・・」と訊ねてみましょう。
インスリンは自分で打ちますよね。丸山ワクチンも皮下注射ですから同じです。インスリンよりは少し針が大きいので最初は看護師にやり方を教わった方が良いでしょう。
治療の主役は患者なんです。治療の責任を取るのも患者です。自己注射なんて、厚生労働省は認めないでしょうが、自分の身体に打つのですから、法に違反するわけではありません。(麻薬を打つのとは違いますから)
あまりまじめに律儀に考えなくても良いのではないでしょうか。
4月14日の『膵臓がん患者と家族の会』では、ジャーナリストの森省歩氏の講演を予定しています。
森さんも、丸山ワクチンをやりながら、仕事と治療の両立に苦労された方です。
いろいろと現場で役立つ知恵を話してくれると期待しています。