若年期と中年期の肥満は膵臓がんのリスクを上げる

肥満は膵臓がん発症のリスクであることはよく知られています。

国立がんセンターの「日本人のためのがん予防法」でも、肥満は、喫煙・運動不足と並んで膵臓がんのリスクを高める因子であると書かれていますが、それだけではなく、術後の再発率に関しても主要な危険因子であることが明らかになっています。

このほど、青年期から成人期までの肥満度指数(BMI)の推移と膵臓がんのリスクの関係が、カナダのオンタリオ州における集団ベースの症例対照研究から明らかになりました。

5つのBMIの軌跡が特定されました。

安定 – 正常体重(38.9%)、漸進的過体重(42.2%)、持続性過体重(12.6%)、進行性肥満(4.2%)、および持続性肥満(2.1%)。

安定 – 正常体重と比較した持続性過体重(OR = 1.55、95%CI 1.02、2.39)および進行性肥満軌跡(OR = 1.49、95%CI 0.77、2.87)は、膵臓癌のオッズの増加と関連していた。 BMIが別々に評価されたとき、膵臓癌との最も強い関連は若年と中年の成人で現れました。

これらの群において、すべてが膵臓がんのオッズを高めました。(OR:1.12~1.72)

10代、若年期(20代)、中年期(30〜40歳)、および成人期後期(50〜60歳)のBMIのうちでは、若年成人期および中年期の肥満と過体重が膵臓がんのリスクを高めることが明らかになっています。

20歳から40歳の期間にBMIが大きく肥満であるほど、膵臓がんになる確率が高くなるということです。成人期後期の肥満は、膵臓がんのリスクとは相関していませんでした。

若いうちから適正な体重を保つことが大切ですし、膵臓がんになったあとも、再発転移を抑えてるためにも、過体重は良くないようです。もっとも、膵臓がんになればなかなか太れないのも現実です。

バランスの良い食事と運動をして、痩せすぎない、太りすぎない、適正な体重を保つことは、がん全体に言えることです。


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