抗酸化作用ビタミンの有効性に疑問

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【日 時】2020年1月18日(土) 13:30~17:00(開場・受付:13:20ごろ)
【場 所】京急本線 京急蒲田駅東口から徒歩3分、JR蒲田東口から徒歩13分 大田区産業プラザ3階 特別会議室
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】1,000円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 80名
【内 容】
●講演:押川勝太郎先生「がん治療の心得は登山と同じと知ってましたか?~トラブルを織り込んだ先読み能力が寿命を伸ばす~」
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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がんの予防効果に疑問

抗酸化作用があるといわれるビタミンを摂取しているが、最近の知見によるとがんの予防効果に疑問がありそうです。

抗酸化作用があるといわれるビタミンは、βカロチン、ビタミンA、C、E、セレン(セレニウム)などですが、例えば喫煙者に対する”合成”βカロチンの評価では、

一般の食品素材ではなくサプリメントで摂取した場合、むしろがん罹患を促進する可能性があると報告されている。抗酸化系ビタミンのベータカロチンの錠剤を喫煙者が摂った場合、逆に肺がん罹患の危険性が増大するという。

米国National Cancer InstituteがフィンランドのNational Public Health Instituteと共同で行った50歳から69歳までの男性喫煙者2万9千133人を対象にした栄養介入試験(ATBC研究)で明らかになったもので、被験者は1日に平均20本のタバコを36年間吸っており、無作為に、1)合成ビタミンE50IU、2)合成ベータカロチン20mg、3)ビタミンEとベータカロチン併用、4)偽薬、という4つの投与グループに分けた。

結果、876人が肺がんを発病、564人が死亡した。そのうち、ビタミンEグループの発病者は2%と低く、ベータカロチングループは16%と高い結果が出た。ただ、毎日の喫煙量が20本以下でアルコールを摂取しない被験者の場合、ベータカロチン投与における評価はできなかった。

喫煙者への合成ベータカロチン投与ついては、その後、1996年に発表された米国のCARET studyでも否定的な見解が下された。
試験は、喫煙者あるいは以前タバコを吸っていた被験者および職場環境にアスベストがある労働者18,000人以上を対象に、半数に偽薬を、残り半数に合成ベータカロチン30mgとビタミンA25000IUを与えるというものだった。

しかしながら、この研究は予定より21ケ月早く中断された。というのも、ビタミン投与グループは偽薬グループに比べ、肺がん罹患が28%、死亡率が17%も高くなったためだ。

その後、こうした合成ベータカロチンの弊害については、「イタチによる実験で、合成ベータカロチンを多量投与したところ、特に煙草の影響を受けたグループとアスベスト環境にいたグループで、肺がんの危険性が増大した」と報じられている(Journal of the National Cancer Institute誌’99/1月号)。

この原因については、「煙草の煙に含まれる発がん性物質との相互作用を行う酵素の生成を合成ベータカロチンが高めている」とされている(Nature誌’99年/4月号)。同誌によると、イタリアの研究者およびテキサスの研究グループが合成ベータカロチンを豊富に含んだ餌をラットに与えたところ、肺にある種のがんを誘発させる酵素が増大したという。 リンク先

単一の食品でがんを予防するものはない

現在までに得られたエビデンスでは、ビタミンに限らず、がんを予防することが確実と評価された単一の食品や食品成分は存在しません。

β-カロテン、ビタミンA、C、E、セレニウムなど、試験管実験で得られたメカニズムや動物実験では抗酸化作用があるといわれてきた栄養素を単独、あるいは、複合で用いても、がん予防効果がないことを示す複数のエビデンスが揃ってきています。

逆に、通常の食事からは摂取できないレベルの高用量のβ-カロテンやビタミンEは、がんや健康障害のリスクを上げるという確かな証拠が示されています。がんを予防する可能性が示されている成分でも、サプリメントなどで過剰にとりすぎない方が良さそうです。

世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)による「食事、栄養、身体活動とがん予防の世界評価」の2007年の改訂では、いろいろの栄養素についての要約がチャートで表わされています。「日本人のためのがん予防法」「食品・栄養とがん予防:世界的見地から」

例えば著しい肥満は、確実に膵臓がんのリスクを高める、逆に(食事からの)葉酸は、おそらくリスクを低減する等です。

厚生労働省のWebには「健康食品の安全性・有効性情報」があり、たくさんの健康食品・ビタミンに関してより詳細な情報を得ることができます。

科学的な情報を得て正しく判断し、服用すべきかどうかは自己責任で決めるべきでしょう。

確かに抗酸化作用のあるビタミンががんを予防するという確かのエビデンスは少ないですが、例えばセレン(セレニウム)については、

がんの発生率や死亡率との関連についての報告があるが、現時点ではポジティブな(有効性があるとする)結果とネガティブな(有効性がないとする)結果の両方が存在している。また、部位により異なることが示されている。

ビタミン、ミネラルは抗酸化作用だけではありません。これらの栄養素は免疫力を高めるためにも必要なものです。これらを食事からバランス良く摂取するのが良いのですが、玄米菜食ではミネラル分も不足しがち(玄米のぬかは微量ミネラルを結合させる作用が強いため、玄米食はミネラル不足になり勝ち)です。


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抗酸化作用ビタミンの有効性に疑問” に対して1件のコメントがあります。

  1. ましも より:

    常識的に考えれば、同一成分の過剰摂取(大量のニンジンジュースなど)は
    体液のバランスを崩し、細胞を傷つける可能性があるのではないかと思います

  2. すい臓がんの予後 より:

    勉強になりました。応援しています。

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