東京ビッグサイトに行ってきた

ノコギリで歩道を切断しているオブジェです。

今日は、がん研有明で超音波検査のついでに、東京ビッグサイトでの展示会に参加。

実は、私も開発に関わってきた製品・システムが展示されているのです。超高感度の放射線撮像素子を使って、石油化学プラントなどの大口径の配管のきずや腐食を見つけるためのシステムです。

皆さん、CTを撮って腫瘍の大きさを検査しますね。しかし、腫瘍が10mm以上にならなければCTで見つけることはできません。それ以下の腫瘍が見つけられないのは、大部分が水である人体内で放射線が減衰して、反対側にまで透過するエックス線の量が少なくて分解能が悪いからです。人間ならまだなんとか画像になる程度の放射線が突き抜けてくれますが、これが馬や牛になると、まったく透過しないのです。

ですから、獣医学部でも牛馬のCT検査はほとんどやっていません。できないのです。

この放射線ラインセンサーは、牛馬と同じ程度の、直径が1mの液体の満たされた鋼鉄配管の極小さなきずも検出することができるのです。

浜松ホトニクスと共同で開発して約10年、やっと欧米からも引き合いや問い合わせが来るまでになりました。

膵臓がんの手術からは12年なので、やりがいのある仕事と闘病を並行することで、充実した時間を持てたのです。それががんとの闘病にも良い結果をもたらしたことはまちがいありません。

原発の配管などにも応用できるはずなのですが、浜松ホトニクスという会社は、がん関係の顕微鏡など、医療分野では存在感のある企業です。

光免疫療法の論文を読んでも、浜松ホトニクスの分析装置がなければ研究が進まなかっただろうと思えます。

地味なシステムですが、社会インフラと安全を支えることを目的にしています。

当時私が書いた技術論文です。

東京ビッグサイトでの用が終わって、コミュニティサイクルを借り、お台場周辺の散歩写真に出かけました。その話しは次回に。


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