Web交流会、がんゲノム医療オンラインセミナー

Web交流会は16名の参加でした

昨日の『膵臓がん患者と家族の集い』Web交流会は、16名の参加でした。前回が34名と多すぎたのですが、これくらいの人数のほうがスムーズに運営ができました。

今回は医療者の参加がなく、そのぶん患者同士で意見を交換することができたと思います。腹膜播種の対応、標準治療が終わったあとのこと、膵臓全摘後の血糖値管理など、他にもサイモントン療法についても質問がありました。

オラパリブもまもなく承認でしょう(期待)

新型コロナウイルスの影響で、どこもリアルでの患者会、セミナーは開催できないでいますが、逆にこれまでオンラインで配信されることのなかったセミナーなども、オンラインでどんどん発信されています。

都会中心で開催されるので、直接の参加が難しかった企画にも、地方からどんどん参加できるようになったことは、コロナのおかげでしょうね。

肺癌を中心に、ゲノム医療へと軸足が移っていますが、膵臓がんでも例外ではありませんね。

アストラゼネカのリムパーザ(一般名:オラパリブ)が、BRCA遺伝子変異陽性転移性膵がんの適応で、EUにおいて欧州医薬品評価委員会(CHMP)が承認を勧告したと報じられています。

3月には、オラパリブがBRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵がんにおける維持療法として、希少疾病用医薬品の指定を取得したと発表されているので、承認も間近ではないかと思います。

ゲノム医療を考えますと、BRCA1/2遺伝子変異のある患者さんは、1次治療はFOLFIRINOXを投与する。そしてFOLFIRINOXの後にはPARP阻害薬を維持治療として投与します。BRCA遺伝子変異のある進行膵癌患者を対象にしたフェーズ3試験のPOLO試験で、プラチナ系製剤後の維持治療としてPARP阻害薬オラパリブの有効性が示されています。

このようにして、膵癌患者の治療方針も、遺伝子治療の開発の流れを無視できない状況になってきています。

JCOG(日本臨床腫瘍グループ)の治療開発マップでも、海外未承認薬として取り上げられています。

がんゲノム医療のWebセミナー

パンキャンの主催で、膵癌、肺癌の遺伝子治療に関するオンライン・セミナーが開催されます。


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