膵癌の腹膜播種に対する腹腔内化学療法でクラウドファンディング「東大基金」


【日 時】2020年9月21日(敬老の日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【参加資格】膵臓がん患者とその家族
【参 加 費】無料
【定 員】 100名
【内 容】
第一部 講演:佐藤典宏先生
   「膵臓がんの標準治療と代替医療~外科医の立場から~」
第二部 患者さん同士の交流会。コロナにも膵臓がんにも負けないぞ!

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。


詳しくはオフィシャルサイトで

9月20日9:00AMまで参加申込受付中です。
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腹腔内投与

胃がん、膵臓がん、卵巣がんでは高い頻度で腹膜播種が生じます。腹膜播種は、がんの転移形式の一つで、がん細胞が腹膜内に散らばった状態です。

腹膜播種になると、腸閉塞や難治性腹水などの合併症を起こしやすくなります。しかも、腹腔内には抗がん剤も届きにくいので、治療の効果も得にくいという特徴があります。

膵臓がんの腹膜播種には、腹腔内にナブ-パクリタキセル(アブラキサン)を直接投与することが効果的だと考えられており、その臨床試験の費用をクラウドファンディングで募った関西医科大学の例が、昨年話題になりました。

北海道大学が昨年、シンガポールで開催されたISSPP 2019にナブ-パクリタキセル腹腔内投与の著効例を発表したとされています。

それによると、8ヶ月間投与した結果、腹膜播種が消失して手術可能となり、その後4年経った現在も元気にしているとのことです。

ナブ-パクリタキセル腹腔内投与の前(左)と8ヶ月後(右)の画像

東大病院もクラウドファンディング

しかしこうした著効例だけでは標準治療に格上げされません。きちんとした臨床試験を行って、効果を証明しなければならないのです。

東京大学病院を中心として、スキルス胃癌、膵癌、大腸癌に対する腹腔内化学療法の研究開発を進めようと、クラウドファンディングを始めています。

製薬企業は、新しい薬の臨書試験には多額の試験開発費を出しても、既存の薬の用途拡大には金を出し渋ります。

そこで「東京大学基金」の一環としてクラウドファンディングで、膵癌を始めとする腹腔内化学療法の臨床試験のための資金を集めようとしています。

ご支援のお願い

東京大学医学部附属病院と全国の協力医療機関では、スキルス胃癌、膵癌、大腸癌の克服を目指して、腹腔内化学療法の研究開発を行っています。抗癌剤パクリタキセルは、胃癌をはじめとして多くの癌に効果があり、静脈内注射用として広く使用されています。パクリタキセルの腹腔内投与は、卵巣癌や胃癌の腹膜への転移に効果があることが示されているため、腹膜に転移しやすいスキルス胃癌や腹膜転移を伴う膵癌、大腸癌に対しても効果が期待できる治療法です。

パクリタキセルは発売から約23年が経過した現在、多くの病院で後発品が使用され、薬の価格は下がっています。そのため、製薬会社の開発の対象から外れており、腹腔内投与の治療効果を証明するためには、医師が主導して臨床研究を行うことが必要です。しかし、臨床研究に必要な多額の費用を薬の製造販売業者から得ることは難しく、企業との協力体制が採択基準となっている公的研究費の獲得も難しい状況です。


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将来的に全国の医療機関でパクリタキセル腹腔内投与を保険診療として実施できるようにするためには、臨床研究を国が定めた厳しい基準に従って実施し、有効性を証明する必要があります。臨床研究は東京大学医学部附属病院の研究費を用いて実施しますが、より質の高い研究をより迅速に実施するためには、更に研究費が必要です。

現状では治すことが難しいスキルス胃癌、膵癌、大腸癌の患者さんにより良い治療を提供できるようにするため、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

【画像のクリックで基金のサイトへ】

 

 

国家公務員共済組合連合会 斗南病院、札幌医科大学附属病院、山形大学医学部附属病院、自治医科大学附属病院、筑波大学附属病院、帝京大学医学部附属病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院、東邦大学医療センター 大森病院、国立国際医療研究センター病院、東京都立多摩総合医療センター、関東労災病院など、全国36の病院が協力医療機関となっています。

膵癌の治療概要

早期の診断が難しく、発見された時点で肝臓や腹膜などへの転移を伴うことが多いため、手術で治せる患者さんは限られています。近年の化学療法の進歩にもかかわらず、特に腹膜播種のある患者さんでは治療成績が向上していません。

第Ⅰ/Ⅱ相試験(先進医療)
腹膜播種を伴う膵癌の患者さんを対象として、標準的な化学療法と腹腔内化学療法を併用する新しい治療法の臨床研究を実施しています。現在までに12名の患者さんに治療を行い、適正な薬の量を決定しました。今後2年間で32名の患者さんに参加していただき、その効果と副作用を評価します。

腹膜播種を伴う膵癌患者さんに対する腹腔内化学療法の臨床研究~ゲムシタビン/ナブ-パクリタキセル+パクリタキセル腹腔内投与併用療法~[PDF]

 


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