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膵臓がんの免疫チェックポイント阻害剤

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こちらの記事でも紹介した免疫チェックポイント阻害剤ですが、今日のパープルストライドでも多くの患者さんが期待を持っていることが分かりました。しかし膵臓がんを対象にした薬は開発されているのでしょうか?

膵臓がんに対しては免疫チェックポイント阻害剤は効きにくいというのは、クローズアップ現代でも語られていました。

ただ、研究を進めると、免疫チェックポイント阻害剤には効きやすいがんと効きにくいがんがあることがわかってきた。すい臓がん、前立腺がん、大腸がんなどは一般的に効きにくいという。これらは遺伝子の変異が少ないタイプのがんのため、免疫細胞ががん細胞を正常な細胞と認識してしまい、攻撃しづらいからだと考えられている。

ミスマッチ修復遺伝子に欠陥があると効果が出やすいようです。こんな記事があります。

免疫チェックポイント阻害薬が効く人に一つの特徴、「ミスマッチ修復遺伝子」の欠陥が左右

研究グループは48人のがんを持つ人を3つのグループに分けた。

第1のグループでは13人が進行した大腸がんで、ミスマッチ修復遺伝子に欠陥があった。8人はペンブロリズマブが部分的に効いた。がんの直径が30%収縮したことを意味する。4人は病気の安定した期間を延長させる効果があった。1人は病気が進行した。

第2のグループでは、25人が進行した大腸がんで、ミスマッチ修復遺伝子に欠陥はなかった。25人全員が効かなかった。

第3のグループでは、10人がさまざまながんで、ミスマッチ修復遺伝子に欠陥があった。
4人は膵臓/胆管がん、2人は子宮がん、2人は小さい大腸がん、1人は胃がん、1人は前立腺がんを持った。
1人の子宮がんを持った人は完全に回復して、がんが消失した。5人は部分的に効いた。1人は病気の安定する期間を延長させる効果があった。3人の病気は進行した。

はっきりとは書かれていませんが、第3のグループでは、膵臓がんの4人の患者を含む10人のうち、進行したのは3人ですから、最低でも1人の膵臓がん患者には効果があったと推測できます。少しは期待が持てますね。

すでに世界では85社が148種類の免疫チェックポイント阻害剤を開発すべく、56種の異なる開発ターゲットに対し、463件の開発プロジェクトを走らせているそうです。当然これらの中には膵臓がんを対象とした開発もあるのでしょうね。

現時点で分かっているのは、膵臓がんの免疫チェックポイント阻害剤は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が臨床試験を開始しているようです。こちらのPDFファイル

海外においては、現在ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が腎細胞がん( RCC)、頭頸部がん、血液がん、膠芽腫、大腸がん、膵臓がん、胃がん、肝細胞がん、トリプルネガティブ乳がん、小細胞肺がん、膀胱がんなどを対象とした臨床試験を実施中です。一方、日本では、小野薬品が 2014 年 9 月に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として発売しました。また、 RCC、非小細胞肺がん、頭頸部がん、胃がん、食道がん、肝細胞がん、ホジキンリンパ腫を対象とした臨床試験を実施中です。

小野薬品さん、なんとか日本でも早く臨床試験をやってくれないかなぁ。いろいろと契約上の問題、薬価への経営戦略上の問題がありそうだが。

明日から一泊二日で鬼怒川へ夫婦で温泉旅行、紅葉の旅です。信州と北海道の紅葉には行きましたが、我が奥様にはまだ今年のきれいな紅葉を見せていないので、機嫌を損ねないようにと。でもあいにくの雨の予報ですよね。明後日は晴れてくれると思います。


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