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膵臓がんの樹状細胞療法 治験

テラは大幅な赤字

 
樹状細胞療法を得意とするテラは、人工がん抗原「WT1ペプチド」を使用した臨床試験を行っています。
 
しかし、新型コロナの影響もあって業績は低迷しているようですね。
 
テラが4日に発表した2020年1~6月期の連結決算は、最終損益が7億7700万円の赤字(前年同期は3億4900万円の赤字)となった。売上高は前年同期比71.3%減の3500万円、経常損益は8億1400万円の赤字(前年同期は3億3400万円の赤字)、営業損益は7億9400万円の赤字(前年同期は3億2300万円の赤字)だった。
 
利益面については、細胞医療事業において症例数が減少したこと、医薬品事業において膵臓がんに対する再生医療等製品としての樹状細胞ワクチンの承認取得を目指した開発活動を推進したことにより、最終損益は赤字、営業損益は赤字、経常損益は赤字となった。細胞医療事業において症例数が減少したことにより、売上高は減少となった。
 
一般病院だけではなく、こうした免疫細胞病院の医療機関も採算が悪化しているようで、「アクセル+ブレーキ療法」の湘南メディカルクリニックが閉院して、ハゲ対策専門病院に特化したとかのニュースもあった。
 
病院経営が悪化すれば背に腹は代えられないと、ますますがん患者を狙った悪徳商法が横行するのではなかろうかと懸念している。被害に合わないように。
 
「これで癌は消える」は振り込め詐欺同然です。
 
湘南美容と菅官房長官、あの「コネクト不倫」和泉洋人補佐官らが絡んで、コロナ感染者向けの一時滞在施設をめぐる利権疑惑が報道されましたが、本当だとしたら、国難を金にするという強欲ぶりには感心すらさせられますね。
 
 

和歌山医大の医師主導治験

県立和歌山医大との膵臓がんに対する樹状細胞療法の医師主導治験も赤字の一因でしょう。

その医師主導治験、和歌山医大の山上教授らが現状をレポートしています。

  • がんに対する免疫療法として、がんに対する免疫機構のブレーキを外す治療法である免疫チェックポイント阻害薬の効果を増強するためにも、癌に対する免疫機構のアクセルを踏む治療法の開発が重要と考えており
  • 癌抗原特異的な細胞傷害性T細胞(cytotoxic T lymphocyte、 CTL)を誘導する樹状細胞ワクチン療法の開発研究を開始
  • 患者アフェレーシス血から採取した大量の単球を培養し、分化させることで樹状細胞を誘導し、腫瘍抗原ペプチドをパルスして患者に投与する樹状細胞ワクチンを開発してきました
  • 樹状細胞ワクチン療法の抗腫瘍効果は、各種固形癌や造血器悪性腫瘍において、世界中の多くの医療機関で臨床試験が行われていますが、 製造法が複雑で、一定の品質で安定した細胞製造を行うことは容易ではなく、また自家細胞による製造であるためスケールアップも困難であり、 効果を検証するための適切な臨床試験(ランダム化二重盲検試験)を実施することが困難であったことから、これまでその臨床効果に関する評価は定まっていません。
  • 標準療法の抗がん剤で効果が無い進行膵癌の患者さんに対する新規治療としてWT-1(Wilms’ Tumor Gene 1)ペプチドパルス樹状細胞を新規がんワクチン製品として開発する臨床試験(プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験)を多施設共同医師主導治験として計画
  • 進行膵癌患者さんを対象とし、抗がん剤と一緒にWT-1ペプチドパルス樹状細胞ワクチンを投与した観察研究の報告では、重篤な有害事象なく生存期間を延長することが示唆されました
  • 進行膵癌患者さんに抗がん剤を併用しWT-1ペプチドパルス樹状細胞ワクチンを投与した臨床試験においても、ワクチン投与による安全性が確認され、 ワクチンに反応して免疫が誘導された患者さんでは腫瘍の増殖抑制や生存期間の延長が示唆されると報告されています。
ランダム化比較試験ですから、プラセボになる可能性もありますが、もう治療法がないと言われた膵癌患者の選択肢としては考慮してもよろしいのではないでしょうか。
 
 
試験実地医療機関は下記のとおりです。
 
手稲渓仁会病院(北海道)、千葉県がんセンター(千葉県)、千葉徳洲会病院(千葉県)、横浜市立大学病院(神奈川県)、神奈川県立がんセンター(神奈川県)、愛知県がんセンター(愛知県)、名古屋大学病院(愛知県)、富山大学病院(富山県)、大阪市立大学病院(大阪府)、奈良県立医科大学病院(奈良県)、和歌山県立医科大学病院(和歌山県)、山口大学病院(山口県)、九州がんセンター(福岡県)、長崎大学病院(長崎県)

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