テラ、コロナ新薬開発で騙される?

先日の東京新聞の記事です。

東大発のバイオベンチャーで、「がん免疫療法」のテラが、新型コロナウイルス新薬の開発に関連して”騙された”という内容です。

東京新聞 2022/4/1

バイオベンチャー企業テラは、 樹状細胞療法を得意とし、人工がん抗原「WT1ペプチド」の技術を開発し、いっときは相当の売上を上げておりました。

県立和歌山医大とも提携して膵臓がんでWT-1 ワクチンの効果を確かめる臨床試験も行なっていました。(結果はパットしなかったのか、マスコミには報じられません)

がんの樹状細胞ワクチンだけでは事業も低迷していたようで、甘い話に乗っかったのでしょう。本当に新型コロナの新薬を開発していたのかと疑いの目も向けられているようです。

いわゆる巷の「免疫細胞療法」は、そのインチキが多くの患者に見破られていたのでしょうか、斜陽産業の様相です。

湘南メディカルクリニック新宿院が2020年5月末で閉院し、AGA(男性脱毛症)治療の専門クリニックに変身です。

院長の阿部吉伸医師は『アクセル+ブレーキ療法』を提唱し、オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬とリンパ球療法などを併用して治療してきた方です。

治療費は1クール300~400万円で、全体の治療費はこれにがんのステージを掛ければ大まかな金額となるそうなので、ステージ4なら1600万円ほどの治療費です。

がん⇒はげ への見事な変身です。

瀬田クリニックと連携している金沢先進医学センターの話題もありました。

「がん診療連携拠点病院」に指定されている金沢大学医学部付属病院と同じ敷地の中にあり、付属病院の医師らがアルバイトとして免疫細胞療法を行っていることが、がん診療連携拠点病院の検討会で問題になり、「中止させろ」との意見も出たと報じられました。

高額な「免疫細胞療法」は、その内容をよく確かめてからにしましょうね。藁をも掴みたいがん患者を餌食にしようと、虎視眈々とインターネット上に広告を出しているクリニックがたくさんあります。

「抗がん剤をやめてうちの免疫療法を受ければ、あなたには5年、10年の余命をプレゼントします」などと笑顔で言った、悪魔のような医師もいます。(プレゼントの約束は果たしてくれませんでした。治るわけがない!)

中村祐輔先生が提唱している「ネオアンチゲン療法」も、いくつかのクリニックで取り入れられていますが、きちんとした治療の成果がオープンにされていません。

世界を見渡しても、「がんワクチン」で成功した例はひとつもありません。


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テラ、コロナ新薬開発で騙される?” に対して2件のコメントがあります。

  1. 大山博 より:

    すい臓がんステージⅣ。高額治療な樹状細胞ワクチンについてですが有効でしょうか?

    1. キノシタ より:

      樹状細胞ワクチンの臨床試験もいくつかあるようですが有効性を証明されたものは一つもありません。
      だからと言ってあなたに効果がないとも言い切れないです。
      費用対効果を考えれば、ドブに金を捨てるようなものでしょう。

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