ビタミンD、メラトニンは新型コロナウイルス感染症の重篤化を防ぐ。トランプ大統領も摂取
トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したというニュースの続報で、ビタミンD、メラトニンを服用したと報じられています。
ホワイトハウスのショーン・P・コンリー医師によると、亜鉛、ビタミンD、メラトニン、アスピリン、ファモチジンを服用しながら、重症化を防ぐため治験中の米製薬大手リジェネロン社の抗体カクテルREGN-COV2を8グラム投与しました。
このブログの読者なら御存知の通り、私は膵臓がんの初期からずっとビタミンDとメラトニンを服用しています。免疫系を強化するのですから、がんにもコロナウイルス感染症にも効果があるのでしょう。
ビタミンD不足は新型コロナ感染症を重症化させる
このブログでも既にビタミンDとCOVID-19の関係は、何度も取り上げており、ビタミンD不足を避けるために、日光浴、青魚などの食事、サプリメントを摂ることを勧めています。
また、膵臓がんへの効果も認められています。私は毎日1000IUのビタミンDを摂っています。
さて、こちらの論文にもまとまっていますが、
ビタミンDの血中濃度:25-ヒドロキシビタミンD(25OHD)が30ng/mL以下では死亡率が高いとなっています。
点線の40ng/mL以下でも死亡者が散見されます。また、意識障害や低酸素症の発生率も高くなっています。
ビタミンDは免疫システムに必須
上の論文には次のように書かれています。
ビタミンDはCOVID-19に対する保護効果があることが示唆されています。ビタミンDは免疫調節活性を持っていることが示されています。ビタミンD [1,25-ジヒドロキシビタミンD]は、免疫細胞内の受容体(VDR)と相互作用し、細菌性およびウイルス性病原体の侵入に応答して、自然免疫系および後天性免疫系を調節します。また、レニン-アンジオテンシン経路のモジュレーターとして機能し、ACE-2をダウンレギュレートします。したがって、ビタミンDは、一般的に死亡の原因となるサイトカインストームとそれに続くARDSを予防することにより、COVID-19の治療に役立つ可能性があります。
また、別の論文でも
- ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種であり、自然免疫応答と適応免疫応答の両方の調整において重要な役目を果たしています。
- ビタミンD依存性抗菌経路は、SARS-CoV-2ウイルス複製中に容易に生成される二本鎖RNAに応答する
- ビタミンDの不足は、防御経路を活性化する宿主の能力を妨げますが、リンパ球やマクロファージの遊走にも影響を及ぼします。
- そのような混乱した免疫応答は、宿主をウイルス性呼吸器感染症にかかりやすくする
このように自然免疫と獲得免疫の療法に必須であり、不足すればSARS-CoV-2ウイルスの増殖につながります。
ビタミンDをどのように摂ればいいか
厚生労働省のビタミンD摂取基準は18歳以上で220IUとなっていますが、海外ではもっと高くて600~800IUです。日本の基準は低すぎると考えています。
ビタミンDを多く含む食品などを積極的に摂り、外に出て日光浴をすることで、必要なビタミンDは産生できるでしょう。しかし、紫外線の少ない冬場や、高緯度に住んでいる、ほとんど外出しないなら、サプリメントで補給しても良いでしょう。
コロナ禍が収まるまでは、上限の4000IUまでなら副作用の心配はないと言われているので、その程度をサプリメントで補充しても良いと思います。
メラトニンとCOVID-19
メラトニンと新型コロナウイルス感染症との関係は、
などで発表されています。明確に臨床試験によるエビデンスではありませんが、可能性があるとされています。
メラトニンは松果体から分泌され、受容体を介して概日リズムの同調を行い、睡眠ホルモンとして知られている。他にも広範囲にわたる強力な抗酸化物質としての役割、抗炎症作用も知られている。メラトニンはSARS-CoV、SARS-CoV-2などの受容体であるACE2の発現を間接的に調節することにより、これらCoVの細胞内侵入を阻止する可能性がある。すなわち、カルモジュリンのACE2受容体への結合を阻害して、CoV感染の重要な過程である外部ドメインの排出を抑制している。
また、メラトニンはミトコンドリアを標的とした抗酸化作用を介してDNAの保護を行っておりCOVID-19においてもCRSストレスに対して機能不全に陥ったミトコンドリアの回復に有用である可能性がある。
メラトニンは日本では処方箋なしでは入手できませんが、私は膵臓がんの術後すぐから個人輸入でメラトニンを摂っています。
こうした代行業者があるので、ここから個人輸入です。