プレハビリテーションの普及のため、クラウドファンディング
産業医科大学の佐藤典宏先生は、膵臓がんの手術をメインとする外科医です。昨年9月には、「膵臓がん患者と家族の集い Web 交流会」において、「膵臓癌の標準治療と代替医療ー外科医の立場から」と題する講演をしていただきました。
この講演は非常に好評で、また事前に参加者から提出された50件以上の質問にも全て丁寧に答えていただきました。その講演の内容はYouTube にアップをしてあります。(最後の「このブログの関連記事」を参照)ここには、膵臓がんが治るためのヒントがたくさんあります。
クラウドファンディングの立ち上げ
その佐藤典宏先生が、新しい著作『がん手術を成功に導くプレハビリテーション』を出版されました。またそのプレハビリテーションをもっと知ってほしい、がん患者さんの役に立ててほしいとの想いから、クラウドファンディングで募金を募っています。
現在、全国の多くのがん患者さんが、不安を抱えたまま手術などの治療を待っていただいている状況だと思います。この度、「新型コロナウイルスの影響でがんの手術が延期となった患者さんを励ましたい」という気持ちでこのプロジェクトを立ち上げることにしました。
手術待ちの患者さんに、その時間を有効に使っていただき、合併症を減らすなどの効果がある「プレハビリテーション」を知って実行してほしいという願いから、
- プレハビリテーションのガイドブックを制作し、動画とともにWebで公開する
- 科学的根拠に基づいたがん手術前の準備を、患者さんが自宅でできるようになることを目指します。
がん手術前の準備「プレハビリテーション」とは?
簡単にいうと、「手術に向けてのからだ(と心)の準備」です。
がん患者さんの多くに、さまざまな理由によって栄養状態の悪化や筋肉量の低下がみられることがあります。また、日本における急激な高齢化にともない、体力(持久力、筋力)が低下しているがん患者さんが増えてきました。
このような栄養状態が悪化した患者さんや、体力(とくに筋力や筋肉の量)が落ちた患者さんが、そのまま手術を受けると、合併症(手術にともなっておこる望ましくない病態)が増えることがわかっています。
合併症がおこると、その治療のために入院期間が長引くことが予想されます。また、最悪の場合、命をおびやかす状態におちいる可能性さえあるのです。
そこで、手術前からリハビリテーションを開始する重要性が注目され、欧米を中心に医療の現場に導入されつつあります。
これが「プレハビリテーション」です。
事業の内容と応募はこちらから
ぜひ応援をお願いします。この記事もリンクを拡散していただけると嬉しいです。
一口3,000円から寄付をすることができます。画像をクリックすればサイトに飛びます。
キノシタさん、佐藤です。
クラウドファンディングのご紹介、ありがとうございます。
おかげさまで、多くの方にこの活動を知っていただけると思います。
今後ともよろしくお願いします。
成功することをお祈りするととともに、さらにサポートをしたいと思います。