膵臓がんで、リキッドバイオプシーが使えるようになる

中外製薬は3月23日、血液検体を用いて固形癌に対する包括的ゲノムプロファイリングを行う検査「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」の承認を3月22日に厚生労働省から獲得したと発表した。リキッドバイオプシーを用いたがん遺伝子パネル検査が国内で初めて承認された。
FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイルは、進行固形癌患者を対象に、血液中の循環腫瘍 DNA(ctDNA)を用いて324個のがん関連遺伝子を解析する。がんゲノムプロファイリング機能とともに、複数の分子標的治療薬のコンパニオン診断機能も持つ。
日経メディカルOncologyニュース
膵臓癌患者はゲノム医療を受けるためには遺伝子パネル検査をしなくてはなりませんが、手術で摘出された腫瘍組織を使って遺伝子パネル検査ができるのは膵臓がん患者の2割に達しませんでした。
そのために膵臓がん患者は、超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS–FNA)を使って、組織生検をする必要がありました。しかしこの方法は患者への負担が大きいし、時には針を抜く過程で、腫瘍組織を胃に転移させるリスクがありました。
今回のリキッドバイオプシーの承認によって、膵臓癌患者がゲノム医療に到達できる可能性が広くなってきました。
中外製薬は、発売に向けての準備を急いでいます。
ポイント
- FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイルは、米ケンブリッジに拠点を置くファウンデーションメディシン社(FMI)が開発した次世代シークエンサーを用いた血液検体による包括的ながん関連遺伝子解析システム。
- 進行固形がんの患者さんを対象とし、324のがん関連遺伝子を対象とした包括的ゲノムプロファイリング(CGP)システムで、
- 複数のコンパニオン診断機能を併せ持ったがん遺伝子パネル検査であり、腫瘍変異量(TMB)とマイクロサテライト不安定性(MSI)の解析ができる。
- 腫瘍変異量(TMB-H)が高い患者には、免疫チェックポイント阻害剤が使用可能
- マイクロサテライト不安定性が高い(MSIーH)患者には、ペンブロリズマブが使用可能
- 転移性すい臓がん患者の遺伝子変異にマッチした治療決定への貢献が期待されます。

膵臓がんの治療法も日進月歩です。上手に情報を集めて治療に活用しましょう。
パンカフェを閉じる事を先程、パンカフェで知りました。長い間本当にご苦労様でございました。
私はまだ参加したばかりでしたが、木下さんからの”覚えていますよ”とのコメントを頂き、嬉しかったです。
主人は5月より”オニバイド”で二次治療を開始、癌も小さくなり、順調に治療が進んでいます。
木下さんのブログで紹介されていたiHerbでメラトニンなどを知り、飲用しています。
本当に日進月歩の癌治療は情報を自分から取りに行かないとならないです。
これからもブログを拝見させていただきます。
また、ブログで知った佐藤先生のYouTubeにも励まされています。
ご主人の治療は順調なようでなによりです。オニバイドが効いているようですね。
PanCafeは閉じますが、Zoomを使った『膵臓がん患者と家族の集い』は引き続き開催しますので、機会がありましたらご参加ください。
よろしくお願いいたします。