Web交流会のご報告
先日12日の『膵臓がん患者と家族の集い』web交流会は、40名の皆様から申し込みをいただきました。
参加費を有料にして1000円にしたのですが、果たしてどれだけの方が参加して頂けるか、一抹の不安がありました。しかし蓋を開けてみるとどんどんと申し込みをいただいて、本当にありがとうございました。
佐藤典宏先生の講演は、『膵臓がん患者の運動、食事・サプリメント』という演題でした。講演の後には、事前に参加者から頂いた質問30件ございましたが、それについてもひとつひとつ丁寧にお答えをしていただきました。
その後休憩を挟んで患者同士の交流会、これも非常に活発で、色々な質問や紹介などが飛び交いました。丸山ワクチンの話題などもありました。或いはハイパーサーミアについても多くの発言がありました。
佐藤先生の講演内容
膵臓がん患者にとっての一番の関心事は、どのようにすれば膵臓がんに負けないでサバイバーになれるのかということでしょう。
膵臓がんはがんの王様とも言われて5年生存率が低い、そういう風に常に揶揄されますが、一方で別の見方をすれば、サバイバー5年相対生存率は他の癌腫に比較してどんどん良くなるという特殊な癌でもあります。
つまり1日1日を有意義に過ごして元気であれば、次第に生存率が高くなるという、そういう特徴を持っております。
1年半をすぎれば、肝臓がんよりも先存立は良くなるのです。
ではそのために必要なことは何か。
それはたった三つの事ですと佐藤先生はいます。
- 運動(有酸素運動+筋トレ)
- 栄養サポート
- 精神的ケア
この三つです。運動と栄養について、それにプラスしてサプリメントに関してお話をしていただきました。
サプリメントは重要でもないし、摂る必要もないが、どうしてもということであればおすすめのサプリメントがありますとして、いくつかを紹介していただきました。
また、補完代替療法(セルフケア)の重要性について、佐藤先生はその順番として、
- 心のケア
- 運動
- 食事の工夫
- サプリメント
を上げています。(左図)
実は私のこのブログでも10年以上前になりますが、右図のような補完代替療法についての重要性(効果レベル)を載せたことがあります。
常々申し上げている通り、メンタルの部分<心の平安>これががん患者にとって一番重要性の高いことです。佐藤先生と全く同じ考え方ということにいささか驚いてもおります。
当日の講演の動画については編集を行っておりますので、完成しましたら YouTube にて紹介をいたしたいと思っております。
来年2月にはリアルでの開催(You Tubeで同時配信)
最後になりましたが、コロナ禍のために2年間リアルでの「膵臓がんの集い」が開催できないできました。オミクロン株も心配ではありますが、現状では落ち着いているようなので、来年2月の後半に『膵臓がん患者と家族の集い』のリアルでの開催を予定しています。場所は東京都大田区、京急蒲田駅に近いPIOです。
今回は21回目になるのでしょうか。
素晴らしい講演内容なども考えておりますので、期待をしておいてください。
東京までは来られない方のために、YouTube で同時配信することも考えております。
もちろん第6波が深刻な状況になるようでしたらば、またリモート開催に切り替えるかもしれません。