まだゲルソン療法やってるんですか?
膵臓がんサロン 受付中
膵臓がんサロン 受付中
5月21日(土)15時~17時
膵臓がん患者と家族でじっくりと語り合う時間を持ちませんか?
リモート会議システム「Zoom」によるオンライン開催ですので、コロナ感染リスクはゼロです。
少人数10名限定です。
大量のにんじんジュースを飲んでがんを治そうという「ゲルソン療法」があります。
ゲルソン自身は第二次世界大戦時代の人物ですから、抗がん剤のなかった時代に提唱したがん療法です。
そのような古い治療法をいくつか改善したからと日本で広めたのは済陽高穂氏と星野仁彦氏です。
がんを告知されて、さあ大変だ、自分でも何とかしなくてはと本屋に行くと、彼らの本が並んでいます。
手っ取り早く手にとって「これで私にも奇跡がやってくる」と始めるのですが、この大量の人参ジュースを飲む方法を続けられる人はめったにおりません。
先日もある方から相談を受けて、昨年末に告知を受けてずっとゲルソン療法やっているが体重が激減して体力がなくなったとのこと。
当たり前でしょう。
できてしまったがんが、一つの食材だけで消えてしまうなんてことがあるはずがない。
5万人に1人ぐらいの頻度で癌の自然退縮という現象がありますから、たまたまその人がニンジンジュースを飲んでいたり、茹であずきを食べていたりするとこれで癌が治ったと勘違いするわけです。
あるいは、抗がん剤治療によってがんが寛解することはよくあることなので、ゲルソン療法を併用していれば、それで治ったと考えてしまう。
体力がないと抗がん剤治療は継続できませんよ。
がんと言われたら肉を食いなさい。魚を食べなさい。野菜も摂りなさい。
要はバランスよく食べることです。そしてストレスを溜めないで、自分に合った運動をしてよく眠ること。
ニンジンジュース療法の問題点
- PubMedで調べても、ヒトの臨床試験は少ない
- がんが縮小、消失した症例も報告されていない
- ニンジンには抗酸化作用のあるβカロテンが豊富に含まれているが、がんに効くと証明されていない
- 一日に1.5リットルも飲めば他の食品を食べられない
- ニンジンは糖質が多く、GI値は80にもなる⇒血糖値が上がる⇒
インスリンが大量に分泌⇒過剰なインスリンはがん細胞を育てる
と、がんを治すはずが、逆にがん細胞を元気づけしてしまうことにもなりかねません。
以下の記事も参考に。