膵臓がんの話題:線虫が検査
膵臓がんサロン 受付中!
9月17日(土)15時からは『膵臓がんサロン』です。まだ空きがありますよ。↑ から応募ねがいます。
がん研有明病院の頭頸科で、先月の超音波検査の結果を聞きに行きました。
「異常なし」
「これで7年経過を見ていますが、大きくもなっていないし、良性のままです。大丈夫でしょう」
との先生の言葉。
もちろん私も全く心配も気にもしていない腫瘍だから、「そうですか。ありがとうございます」
もう来なくても良いというふうな感触でしたが、この病院との縁が切れるのも寂しいので、もう一度来年経過を検査することに。
院内は、あいかわらずがん患者で溢れています。
資料ブースの前に行列ができているので、何かなと近づいてみると、「入院前の抗原検査」と書かれています。そうか、入院患者は全員コロナの検査をするのだ。
PCR検査はしないのでしょうかね。抗原検査では心もとないと思うのですが。
膵臓がんの話題
最近の膵臓がんの話題を2つ。
「線虫がん検査」N-NOSEの膵癌臨床研究が開始
東京大学と共同研究を開始したという報道です。
当社と東京大学医学部附属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科による本研究は、線虫の優れた嗅覚を応用したがん検査「N-NOSE」が、膵癌/境界悪性膵腫瘍における治療とその後の経過との関連を評価検討することで、この検査の有用性について考察することを目的としています。両者は、がんのスクリーニング検査である「N-NOSE」がこの先の医療に役立つものとなるよう、ともに研究を進めてまいります。
jiji.com
本当に線虫で膵癌が見つかるのかなぁ?
2015年に「ステージ0でも9割発見」と謳った本を出版してから7年が経つ。
昨年には「週刊文春」がこの検査の疑問を記事にしているが、線虫ががん患者の尿に近寄っているかどうかは検査員が判断する。しかし、成績を上げるために恣意的は判断がされているようだ。
膵がん患者の腸内環境の特徴を一部解明
藤田医科大学は9月7日、膵がん患者と腸内環境におけるメカニズムの一部を解明したと発表した。
膵がん患者では健常人に比べ、口腔内に関連した細菌「Streptococcus」「Actinomyces」「Lactobacillus」などが有意に多いこと、反対に、酪酸(生体の免疫・代謝機能に重要な影響を及ぼしている短鎖脂肪酸)を作る菌「Anaerostipes」が有意に少ないことが示された。
膵がん患者は健常人と比較して、腸内環境が大きく損なわれているわけではないものの、特定の細菌群に違いがあることが示された。同結果は、膵がんの病状や予後などに、これら特定の細菌が関与する可能性を示唆しており、同細菌をターゲットとしたプレバイオティクスやプロバイオティクスによる介入が、膵がんの新規メカニズム解明や治療方法の開発につながることが期待される。
ヤクルトや乳酸菌が膵臓がん患者の治療に役立つかもしれないという話題。
膵がんの早期発見のために、膵がんドックをおこなっている病院があります。
MRCPで早期(ステージ0や1)に異常を見つけるドックで、膵がんドックだけのAIC八重洲クリニックや、総合的な人間ドックのNTT東日本病院です。
いずれもMRCP検査で膵臓の異常を見つける方法です。
(癌研ドックや他の人間ドックは、超音波などで膵臓の異常がある人を対象にMRCPをおこなうことが一般的のようです)
AIC八重洲クリニックは東大や東京医科歯科大などの医師が曜日ごとに診察しています。
私は他の大学病院の人間ドックで1㎝の膵嚢胞が見つかり、現在はAIC八重洲クリニックで東京女子医大准教授に半年ごとの超音波内視鏡を受けています。
膵がんは早期発見(ステージ0や1)がとても大事だそうで、家族性膵がんや膵嚢胞や糖尿病などの人は膵がんドックの存在を知っておいたほうが良いと思い紹介させていただきました。