膵臓がんサロン、開設の準備中です!
全国にある多くのがん専門病院では「がんサロン」が運営されています。
「がんサロン」とは、「がん患者やその家族などが集まり、交流や情報交換をする場」のことです。
グループによるサポート、あるいはがん患者・家族などによる助け合いであり、「がんサロン」という呼称が国内では一般的に使われます。
「患者会」よりはもっと緩やかな結びつきだと言えるでしょう。つまり会員制でなく、会費の徴収などもない。また事前の予約なしに自由に参加して、結びつきを強めることができます。
しかしコロナ禍のために、これらの「がんサロン」も今はほとんどリモートで運営をされています。
また現実のがんサロンは、その病院の患者さんと家族が対象で、一部には院外の方の参加も認めているようですが、あまり多くはありません。
さらに全ての癌腫を対象としているために、膵臓がん患者さん同士が出会うことは少ないといわれています。
参加はしてみたものの、乳がんなどの治りやすい患者さんと同席すると、難治性がんである膵臓がん患者の場合はどうにも違和感が拭えないとおっしゃいます。
「膵臓がん患者と家族の集い」を先日Zoom とリアルのハイブリッドで開催をしましたが、50名の方が参加されると、Zoomでは発言できるのは一度に一人ですから、自分の思いのたけや疑問をじっくりと話す時間的な余裕もありません。
参加者が多ければ色々な情報が手に入るのですが、逆に情報を交換する時間が限られてしまいます。
そこで、もう少し少人数で頻繁に開催できる「膵臓がんサロン」を考えてみました。
月に2回程度、曜日と時間を決めて、事前の予約もなしで自由に参加していただこうという趣向です。
現在詳細を詰めていますので、準備ができ次第お知らせいたします。
もうコロナの前には戻れないと思います。ですから患者の会の活動も、コロナ後の新しい形を模索していく必要があるでしょう。
そのための実験的な試みです。