血液検査の推移 がんとの闘いに金をかけない

いつもの病院でアヘンチンキと消化剤。血液検査の結果をもらった。
白血球数:5280
リンパ球比率:53.6%
HbA1c :5.3

『リンパ球比率がちょっと多いね』といわれたが、正常範囲の50%を少し超えている程度。むしろリンパ球を増やすように努力してきたのだから、私としては目標達成という気持ち。HbA1cもまったく正常で、反って『低血糖に気をつけた方がよいですよ』といわれるくらい。膵臓が半分以上なくてもインシュリンも十分分泌しているし、膵臓の機能もほぼ満足だ。血液検査の他の結果もまったく悪いところがなくて、”健康そのもの”の体だ。

2年前の手術のころからの血液検査の結果をグラフにしてPhotoみた。手術前の白血球数は4000前後。最初のデータは2005年のものであり、これが私の通常の値である。一般的にいえば、平均より少ないのが正常値ということになる。

膵臓切除の手術をしたとたんに急増して7000を超えるときもあった。手術後の炎症反応に体が対応した結果ではないかと思われる。そして術後補助化学療法でジェムザールを始めたとたんに白血球数が減り始めている。リンパ球の実数はさらに減少割合が大きい。抗がん剤が、分裂が活発なリンパ球をも攻撃している様子がよく分かる。

抗がん剤の投与が終わると徐々に白血球数もリンパ球実数も増加しつつあったが、さらにこのころマルチビタミンを服用しだした。主に抗酸化作用と腫瘍抑制作用のあるビタミンを多く含んだマルチビタミン剤である。これも結果的には効果があったように思う。そしてメラトニンを就寝前に服用しだした。一点おかしなデータがあるが、全体的には徐々に右肩上がりに増加している。

このようにして今の私の体にはこれまでの人生では最大のリンパ球攻撃部隊を傭することになった。小さな目には見えないほどのがん細胞を退治してくれているだろうと期待している。癌との闘いの帰趨を決めるのは、最後は『自己の免疫力』だ。それに体力。体力のない患者が長生きできるはずがない。気力に精神力も必要だ。要するに闘いは総力戦である。一つのサプリメントや魔法の特効薬ががんを治癒することなどあり得ない。この点に関してはがんペプチドワクチン療法などの免疫療法も同じだろう。戦争を遂行するとき、その国の経済力が戦略を決定づけるように、がんとの闘いにおいては免疫力・体力・気力・精神力などの総合力が闘いを決定づける。仮に一発の核弾頭を持っていたとしても長期戦においては経済力を初めとする総合力が帰趨を決める。北朝鮮を見よ。

30分以上の散歩を週5回以上、十分な睡眠を取る、ストレスを溜めない、玄米菜食(時には肉も食らうが)、たくさんの野菜と果物(昼食は果物だけというときも多い)などなど、どれもが効果があったに違いない。どれが効いたとはいうことができない。メラトニンの効果も不明だ。

今日の朝日新聞の夕刊に、夜勤の人にはがんの発生が有意に多いという記事があった。寝るべき時間に明るい環境にいると、メラトニンの分泌が減って来ることが知られている。それによって抗酸化作用は抗腫瘍作用が少なくなるためにがんが増加する。これは乳がんの患者の分析で統計的に明らかになっているが、他のがんでも同じことだろう。副作用のない安価なメラトニンだ。服用を続けることに問題はないと思う。

膵臓がんを再発・転移させない。そのためにできることは何でもやる。という気でやってきたが、金をかけないということも大事なこと。高価なサプリメントなら効果があるに違いないというがん患者の無邪気な誤解に、私は挑戦してきた。高ければ効くというものでもなかろう。ビタミンとメラトニンでは高価な薬を探す方が難しい。散歩には金はかからない。湯たんぽで暖めてはいるが、湯たんぽではしれたもの。ドイツ製だという少し高価な湯たんぽを買ったのではあるが、それでも3000円くらいだった。サプリメントよりは本代の方に金を使っている。

拾った命だから、のんびりいく。拾った命を、楽しんでいる。


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