今日の一冊(9)『がんを生きよう』

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【日 時】2020年1月18日(土) 13:30~17:00(開場・受付:13:20ごろ)
【場 所】京急本線 京急蒲田駅東口から徒歩3分、JR蒲田東口から徒歩13分 大田区産業プラザ3階 特別会議室
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】1,000円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 80名
【内 容】
●講演:押川勝太郎先生「がん治療の心得は登山と同じと知ってましたか?~トラブルを織り込んだ先読み能力が寿命を伸ばす~」
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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この本は”絶対”のお勧めです。

がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です

がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です

伊東恭悟
2,035円(12/08 13:09時点)
発売日: 2015/06/10
Amazonの情報を掲載しています

久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生が、最近上梓された『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』。

まえがき「はじめに」にはこう書かれています。

私たちは、身体の中に7千億個もあるT細胞(免疫担当細胞の中心となるリンパ球)のおかげで感染やがんから免れています。しかし老化などでT細胞機能が低下し、がん制御ができなくなると発がんします。T細胞機能を維持するには普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことが必要です。普通の日常生活を維持することができれば、受けておられるがん治療(抗がん剤や放射線治療など)の効果が向上します。

進行がんの患者さんの多くが普通の生活をおくれないのは、がんによる仕掛けとがん治療の副作用による二つの”壁”があるためです。この二つの壁を乗り越えて、T細胞が元気になる生活をすることが「がんを生きる」ための確実な方法です。

第1章は「T細胞によるがん制御の仕組み」、第2章は「T細胞によるがん治療法の開発」で、伊東先生の研究生活をふりかえりながら、T細胞との出会い、免疫系におけるT細胞の役割をわかりやすく解説しています。最近話題の免疫チェックポイント阻害剤の開発にも触れて、T細胞ががんとの闘いの主役となる時代を展望しています。

しかし、これらの章では専門用語も出てくるので少々取っつきにくいかもしれません。そういう方でも第3章と第4章は治療の参考になるでしょう。

第3章「あなたができるT細胞機能の復活Ⅰ──共通の道」では次のようなことが書かれています。

がんの原因を除く

  • 身体の中ではT細胞のみが「自己と非自己を識別して非自己のみを排除する」能力を持っている
  • がんは複数の遺伝子が傷ついた非自己細胞である
  • T細胞はB細胞に指示をしてがんを排除する抗体を作らせ、インターロイキン2を提供してNK細胞を活性化させる
  • T細胞とNK細胞は、がんを排除する二つのリンパ球である
  • T細胞によるがんの制御が機能していれば、再発することはない
  • がんの原因を取り除くことが、再発防止になり、がんの進行防止になる
  • がんの原因は、食べ物:35%、たばこ:30%、ウイルス:10%、お酒など:3%などとなっている
  • 禁煙し、食べ物や生活様式をあらためることが必要

がんと食べ物

  • 食事でがんが治ることはありません」しかし、適切な食事によってがん周囲の炎症が改善されるので、T細胞機能が復活してがんの増殖が抑えられる可能性が高くなる
  • がんを抑える食品
    緑茶・キャベツ・生姜・ブロッコリー・ニンニク・大豆・ラズベリー・ブルーベリー・ブラックチョコレート・ターメリック
  • がんを育てる食品
    精製糖・精白小麦粉・精白米など糖質の多い食品
  • 野菜ジュースの大量摂取は体が冷えて血流が悪くなって体調不良の原因になり、T細胞の機能を阻害する
  • 厳格すぎる食事療法はかえってがんの再発の原因となることがある
  • がんは炎症反応を利用して増殖するのだから、
  • 慢性炎症を引き起こさない食事が、がんの進行を遅らせる
    • 糖分の過剰摂取を控え、精製食品とトランス脂肪酸を控え、運動と禁煙をする
    • 精製食品を少なくし、運動をしてストレスを少なくすると核内因子カッパBという炎症遺伝子のスイッチを切ることができる
    • 炎症を減らすハーブなど:緑茶・生姜・ターメリック・乳酸菌食品

痛みを制御する

痛みを制御しないと普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)ができなくなり、T細胞によるがんの制御ができなくなる。痛みの制御が第一優先課題。

睡眠について

睡眠と免疫には深い関係がある。免疫細胞は一日に800億個が死滅して、新しく再生される。そのためには、ほどほどに食べて夜8時間は電気を消してヨコになることで、T細胞やB細胞が増える。

運動について

運動はがん対策としては最も大切なこと。目安は「1日に1万歩」

余分な脂肪はがん細胞の栄養貯蔵庫であり、運動することで余分な脂肪を減らすことができる。適度な運動はホルモンバランスを整え、女性ホルモンや男性ホルモンの過剰分泌を抑えます。運動は大腸の働きを活発にして排便を促進します。その結果、がんの周囲の炎症を沈静化させる作用がある。また、運動はNK細胞の活性化を促進します。

以上見てみたように、現役のがん患者にとって有益な情報が満載です。この本でも紹介されているシュレベールの『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』とあわせて読むことをお勧めします。

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

ダヴィド・S. シュレベール
2,420円(12/08 12:34時点)
発売日: 2009/02/21
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がんによる免疫の抑制と、(抗がん剤・放射線の)治療の副作用による免疫の抑制の対策をして、T細胞の機能を復活させること。そして普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことががんの増殖を抑えて再発・転移を防止します。

私としては「心の平安」を付け加えればより万全だと思います。


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