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今日の一冊(37) 田舎移住の2冊

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今回読んだ本は、偶然にも高知に「田舎移住」した2人。

電気がなくても、人は死なない。

電気がなくても、人は死なない。

木村 俊雄
発売日: 2015/03/03
Amazonの情報を掲載しています

この本は、元東京電力 福島第一原発の原子炉設計者だった木村俊雄さんの本。海水が漏水して非常用電源が水没したことを、「これ、だめでしょ」と上司に進言したら、「津波のことはタブーだよ」と言われ、原発は人類と共存できないと退職して高知県土佐清水市に移住。その11年後に東日本大震災による津波でご存じの大事故になった。
彼は原発を止めるには、人々が「電気を使わない生活」をすることだという。それもムダな電気をやめるだけで良い。「ポット革命」と名付けて、電気ポットでお湯を沸かすのを止めるだけで原発3基分の電気が不要になると言う。「電気には電気にしかできないこと」をさせればよいのだ。

こうしていまでは太陽光の100w/hの電気で生活し、電力会社の電線網から遮断した「オフグリッド」の生活をしている。

4基目の高浜原発4号機が再稼働し、「例外中の例外」と言ってきた40年の寿命を、次々に60年に延長しようとしている。産経新聞は「40歳は働き盛り」と、ヒトと同じかのように解説しているが、格納容器は取り替えられない。しかも中性子が当たり続けているので「中性子脆化」といって金属が脆くなる現象は避けられない。

東大原子力工学部の秀才が集まって、バカな決断をする。3.11で「専門家は信頼できない」というのは、いやというほど分からされてけど、あいかわらずバカなことをやっている。

イケダハヤトさんは、ネットだけで年間2000万円を稼ぎ出す、いま最も熱いブロガーである。横浜生まれの彼も、奥さんと子供を連れて高知県の山奥にある限界集落 、本山町に移住している。

東京なんて、アパートの賃貸料は高いし、保育園にはなかなか入れないし、子供を連れて遊びに行くにも「覚悟」がいる。トイレすら行列で、どこにいっても行列だ。

本山町では3万円の家賃で駐車場・庭・畑が付いた一軒家が借りられて、イケダハヤトさんはそこに住んでいる。東京のサラリーマンが35年ローンでマンションを買うなんて、気が知れない。確かに田舎は賃金が低いが、家賃が安いし、なによりも食費がかからない。良いことばかり。彼も太陽光パネルの電気を奨励している。そればかりか、太陽光発電のセットを製造して販売しようというアイデアをもっている。

イケダハヤトさんのブログ『まだ東京で消耗してるの?

とまぁ、2人とも田舎:高知を礼賛する。こんな若者が増えているようだ。

昨年の夏、民間の「日本創生会議」が、今後東京圏では高齢者の行き場がなくなり、大量の「介護難民」が生じるとし、その解決策に「高齢者の地方移住」を提案して話題になった。

しかし、老人のがん患者としては、田舎移住には少し躊躇する。地方の人口が減少しているのに、誰が介護を担うんだろう。病気もしないで、ポックリと死ねるのならまだいい。がんになったらきちんとした病院にかかれるのだろうか。県庁所在地ならまだしも、限界集落からドクターヘリで運んでもらうのか。その後の通院はどうする。と考えると、う~ん、移住ってどうかなぁ。

がん医療の均てん化とは言ってもねぇ、確実に地域格差はあるし、私の膵臓がんが、田舎にいて手術ができたのか、治ったか、疑問ですしね。


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