牛蒡子(ごぼうし)は膵臓がんに効果がある?

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2013年に、国立がん研究センターのプレスリリースに『化学療法不応の膵がんに対するGBS-01医師主導治験の患者登録を開始』がありました。

牛蒡子(ゴボウの種)から抽出された高濃度のアルクチゲニンを切除不能の膵臓がん患者に投与する臨床試験です。

そろそろ5年になるので、その後どうなったのかと気になるところです。2016年10月に試験は終了しているようですが、結果は未発表です。(そろそろかなぁ)

牛蒡子の医師主導試験

プレスリリースにはこう書かれています。

GBS-01は、国立がん研究センター東病院 江角 浩安院長らのグループと富山大学、クラシエ製薬株式会社の共同研究によって生まれたアカデミア発の治験薬です。

研究グループは、マウスによる実験で天然物「アルクチゲニン」に膵がんに対する抗腫瘍効果があることを発見し、さらにアルクチゲニンを含んだ漢方生薬「牛蒡子(ゴボウシ)」を特別な方法で抽出、製剤化することに成功しました。

すでにゲムシタビン不応の膵がんを対象とした第I相試験において、GBS-01の安全性が確認されています。

実施機関は、国立がん研究センター中央病院、東病院、がん研有明病院の3ヶ所。登録予定患者数は47名でした。

牛蒡子の抗がん作用

牛蒡子からアルクチゲニンを高濃度で抽出する技術が、富山大学、国立がん研究センター、クラシエ製薬から特許出願されています。

出願詳細を見ますと、

  1. 牛蒡子にはアルクチゲニンは0.6%しか含まれていない。
  2. しかも、煎じても水にはほとんど溶けない。
  3. そこで、3.0%以上の高濃度エキスを製造するための技術を発明した。

とあります。

さらに、膵臓がん細胞は、極度の栄養飢餓状態においても強い耐性を持ちますが、牛蒡子に含まれるアルクチゲニンが、その耐性を解除することが分かったとされています。

癌細胞のグルコース欠乏に対する耐性を弱める新規な機構を介して抗腫瘍活性を発揮する。 PANC-1、CAPAN1、およびMiaPaCa2のような膵臓がん細胞株における癌細胞の栄養飢餓に対する耐性を排除する能力を有することも示されている。

さらに、アルクチゲニンは、マウス異種移植モデルにおいて腫瘍増殖を強く抑制することが示されている。 膵臓癌は低血液灌流のために極度に低酸素状態の低血管腫瘍であることが知られている。

膵臓癌細胞は、栄養飢餓に対して比較的耐性があり、正常な膵臓細胞よりも低い酸素飽和度および栄養レベルを有することが報告されている。 したがって、GBS-01は、組織の低酸素および低灌流のために、通常の化学療法に対する耐性を示し得る進歩した膵癌を有する患者でさえも、強力な抗腫瘍活性を有する。 したがって、GEM療法に難治性の進行した膵臓がん患者に対してGBS-01の第I相試験が実施された。

GBS-01の第1相臨床試験結果

第2相臨床試験の結果が待たれますが、その前の第1相試験の結果がPubMedに発表されています。それによると、

15人の患者が登録され、その中の一人にPR(腫瘍の大きさの和が30%以上減少した状態)が見られ、それが3ヵ月持続しました。

この試験では、1人の患者でPRが得られた。 患者は、肝臓、腹部リンパ節および肺転移を伴う進行したPCを有すると診断された54歳の男性であり、GEMおよびS-1の薬剤組み合わせで第一選択治療を受けた。 この治療の開始から14カ月後に、腫瘍の進行の証拠が検出された。 この試験では、患者は用量レベル2で登録され、GBS-01は7.5g /日で与えられた。 GBS-01治療開始3ヶ月後、肝転移は明らかに縮小し、GBS-01治療開始後4ヶ月でPRが確認された。 血清炭水化物抗原19-9レベルも徐々に低下した。 PRは3ヶ月間持続した。 しかし、この疾患は再び進行し始め、GBS-01治療が開始されてから6ヶ月後に、患者は治療を中止した。

患者の全生存期間中央値は約6ヵ月です。

また、PRを示した患者のCT画像では、肝臓への転移巣が縮小していることが分かります。↓

ゲムシタビンは、酸素およびグルコースが豊富な条件下で癌細胞に対して抗腫瘍効果を発揮するのに対して、GBS-01は、癌細胞の栄養飢餓に対する耐性を排除する能力を有する。 したがって、GEMとGBS-01との併用は、膵臓がん患者のための有望な治療法でもあり得る。 単独でまたは他の薬剤と組み合わせて使用されるこの薬剤の有用性を解明するためにさらなる臨床試験が必要である。

これが証明されたら、膵臓がん腫瘍に対して、強力な薬剤になる予感がします。第2相試験の結果が待たれます。

牛蒡子を摂るべきか?

試験結果が出るまで待ってられません。どうしましょうか?

漢方医療の分野では温熱療法の効果を高めるとの記事もあります。

牛蒡子は、日本薬局方に登録されている漢方生薬であり、市中の薬局でもAmazonでも購入することができます。

しかし、上にも書いたように、抗がん成分であるアルクチゲニンは、煎じてもほとんど抽出されません。クラシエ製薬が特許を持っているという技術では3.0%まで濃縮されていますが、その製品は販売されていないようです。(臨床試験中なので当然ですが)

牛蒡子を丸ごと食べれば?

煎じてもアルクチゲニンが抽出できないのなら、丸ごと食べれば良いではないか。しかし、とても苦くて食べられたものではありません。

一つの方法としては、ミルで挽いてオブラートに包んで服用する。あるいはフライパンで煎ってハチミツなどを加えるという方法があります。

実際にやってはいないので、アイデアだけです

きんぴらゴボウを大量に食べ流ことも難しい。

アルクチゲニンは牛蒡子以外にもキク科の植物(ベニバナなど)に多く含まれています。また牛蒡子だけでなく、ゴボウの茎や葉にも含有されているのです。シソ科のレンギョウやゴマ、他にはクルミにも含まれているようです。

ゴボウでがんが消えた話

川畑伸子著『サイモントン療法――治癒に導くがんのイメージ療法(DO BOOKS)』には、余命宣告された前立腺癌の方が、八百屋でゴボウを買い占めて毎日食べたら、腫瘍が消えてしまったという例が紹介されています。

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ただ、私の持っているのは平成17年の初版ですから、現在の版とは内容が異なるかもしれません。

強い信念ががんを消す

前立腺がんから肺転移を起こし、余命数ヶ月と宣告された坂田昇さん(60代・男性)は、既存療法ではなす術がなく、免疫療法、温熱療法、解毒療法等の自然療法を試みる私の知人の医師を訪れ、いくつかの積極的なアドバイスを受けることになりました。

ところが、医師が自信を持ってすすめたいくつかの治療を、坂田さんはことごとく拒否し、結局、何の治療も受けないことを決意して診療所を去りました。医師は、「可能性は十分にあるのに残念だ。何もしなければ数ヶ月の命だろう」と思ったそうです。

約2ヶ月後、坂田さんは再度、同医師を訪ねることになりますが、検査の結果、がんは消えていました。医師が、いったい何をしたのかと尋ねると、とくに何の治療もしなかったが、毎日ゴボウを食べたと言うのです。そして彼は、医師から初めて診断を受けた際に、雑談の中で「ゴボウには抗がん作用がある」という言葉を耳にしたとき、「これだ!」という揺るぎない確信を得たと言うのです。

坂田さんは診療所を後にして家に戻ると妻に、毎日八百屋に行き、ありったけのゴボウを買い占めて料理するように頼み、毎食山盛りのゴボウを食べたと言うのです。こうして、強い信念とともに独自の食事法を編み出して、見事にがんを消してしまったのです。

心に響くものに本気で取り組む

これは、医師のすすめる治療がどんなに合理的で効果が期待できるものであっても、彼の心に響かなかったということです。
一方、たとえ抗がん作用があっても、医師の目から見れば、彼の病気を治すことなどとうてい不可能と思われる「ゴボウ」が彼の心に響いたのです。

ここで注意すべき点は、ゴボウ療法をはじめなさいということではありません。また、その医師がその後のがん患者への治療方針をゴボウ療法に切り替えたわけでもありません。ここで大切なことは、自分にとってしっくりくる、または心に響くものを見つけて、本気でそれに取り組むということです。

坂田さんが、毎日ゴボウを食べてがんが消えたということは、本人の内から沸き上がってくるメッセージを信じ、本気で取り組んだ結果、その信じる力が、治癒に導いたということなのです。(P.131)

ゴボウの効果と思いたいが(少しは効果があるはず)、患者の「信じる心=プラシーボ(プラセボ)効果」なのかは、分からないということですね。

プラセボ効果について(余談)

でも、プラセボ効果を馬鹿にしてはいけませんよ。病気の4~6割はプラシーボで治っているという調査もあるくらいです。

プラセボ効果は強力で、ときには薬や治療法の真の効果を凌駕するほどです。

プラセボはあらゆる薬剤、あらゆる治療行為に数十パーセントの割合で必ず有効性を発揮するとされている。これほど強力な、あらゆる状況下で威力を発揮する治療手段は他には見いだせない。

「プラセボ」って何ですか、と思った方は、こちらを↓

 

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