サイモントン療法とは?(5)

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【日 時】2020年1月18日(土) 13:30~17:00(開場・受付:13:20ごろ)
【場 所】京急本線 京急蒲田駅東口から徒歩3分、JR蒲田東口から徒歩13分 大田区産業プラザ3階 特別会議室
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】1,000円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 80名
【内 容】
●講演:押川勝太郎先生「がん治療の心得は登山と同じと知ってましたか?~トラブルを織り込んだ先読み能力が寿命を伸ばす~」
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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カール・サイモントン博士

サイモントン療法の臨床試験

サイモントン博士らが開発したトレーニング・プログラムは、末期のがん患者の態度や心構え、さらには医学的治療の効果増強において、劇的な変化をみせました。

このプログラムに参加した患者の生存期間は、ほかの有名ながんセンターと比べて二倍も長く、同じ進行がんに罹った患者の平均余命に比べても三倍も長いことがわかったのです。この結果は1978年の国際がん学会で発表されました。

この研究の特徴は、長期の経過観察にもかかわらず、98%もの患者を追跡調査できたことです。一方で短所は、予算上の制約から科学的根拠とするために重要な、統計的無作為化と対照群を設定することができなかったことでした。

しかし、その厳密な比較対照試験は別の研究者の手で行われることになります。

シュピーゲルらの臨床試験

進行した乳がん患者を対象とした研究で、スタンフォード大学精神科シュピーゲル博士らが行った無作為化比較試験でした。

もともとこの研究は、サイモントン博士らのプログラムでのカウンセリングが生存期間に影響を与えるという主張に反論するために計画されたものでした。しかし、その結果は、シュピーゲル博士らの期待に反するものだったのです。

シュピーゲル博士らの設定したカウンセリング併用群の平均余命は36.6ヵ月であり、対照群では18.9ヵ月でした。同時に行ったサイモントン博士らの設定したカウンセリング併用群の平均余命は38.5ヵ月であり、ほかの治療施設から得たデータから計算した対照群の平均余命は18.0ヵ月でした。

サイモントン博士らの初期の研究の結果である、平均余命が二倍になることが、こうして証明されたのでした。

同様の研究は相次いで発表されています。

ジョーンズ・ホプキンズ大学のトーマスらは、30年もにわたる前向き研究の結果、次のような傾向を持つ人ががんになりやすいと述べています。

  • ストレスに対して絶望感を持って対処する人
  • 感情を抑制するか、または感情の発散がうまくない人
  • 親からの愛情に乏しく、関わり方も薄い人

また、末期の乳がん患者での研究では、

  • 化学療法もカウンセリングも受けなかったグループの平均生存期間は11ヵ月
  • 化学療法だけを受けたグループの平均生存期間は14ヵ月
  • カウンセリングだけを受けたグループは、15ヵ月
  • 化学療法とカウンセリングの併用グループは22ヵ月

という研究も報告されています。

早期からの緩和ケア

サイモントン療法とは、目的もアプローチの仕方も違いますが、2010年に、早期からの緩和ケアを受けたがん患者は余命が延びるという研究も発表され、大きな衝撃を与えました。

カウンセリングなどの精神的サポートによって、患者の病気に対する意識が変り、自分の置かれた状況を正しく判断して治療をするという点において、共通点があると思います。


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