「がん総合外来」を名乗ります。
緩和ケア=治さない医療の誤解
大津秀一先生のブログ、こんなことを書かれています。
確かに「緩和ケア」については、まだまだ誤解が多いですね。
私だって、相当用心しながらでないと「緩和ケアも受けてみたら」とは言い出せません。まずは、その人が誤解していないかどうか、それを確かめてからでないと、機嫌を悪くされることもありそうです。
ブログにあげられている識者(衆議院議員、会社経営者、宗教家、経済学教授)でも誤解している。
ということで、
緩和ケア=末期、治さない、諦め、の誤解。しかしそのおかげで、「緩和ケア外来にはかかりたくない」という方もいます。「緩和ケアにかかったら?!」と言ってしまって、友人関係を損ねた方までいます。
だったら、もう愛称つけちゃいましょう!
というわけで、早期緩和ケア外来を「がん総合外来」と名乗ることにしました。
樋野興夫先生の、「がん哲学外来」と似ている愛称だけど。
大津先生の「がん総合外来」はこんな相談ができますよ
体の痛みを取るだけではないのです。心の痛みにも効きます。
- がんと診断されたけれども、何をどうしたら良いの?
- 進行がんとわかったけれども、今後何が起こる可能性があり、どう対処したら良いのですか?
- がんになってから、最も生存確率を高める食事は? 運動は? 生活習慣は?
- 再発しないためにできることは何ですか?
- このような治療を提案されているが妥当なのでしょうか?
- 友人が勧めて来たこのようなサプリや健康食品はどうでしょうか?
- この免疫治療は効きますか?
- 再発の不安で、毎日頭がいっぱいです。どうしたら良いでしょうか?
- うつうつとした気持ちが続いており、自分はうつ病なのでしょうか?
- 漠然とした不安感にどう向き合えば良いのでしょうか?
- 逆境に立ち向かう力(レジリエンス)を培ってがんと対峙するにはどうしたら良い?
- これまでの人生を振り返って、今後どう生きるかを一緒に考えてほしいです。
- 担当医との関係に悩んでいます。どうしたら良いですか?
- 今後どこでどのように療養するのが良いのでしょうか?
- 緩和ケアって一体何ですか?
- 痛いのですが、モルヒネは使いたくないです。他に良い方法は?
- 住んでいる地域で、緩和ケアができる医療機関はどこでしょうか?
- がんの家族にどう接したら良いのですか?
- がんの家族が痛みや苦しみで悩んでいます。どうしたら?
- 民間治療に頼って良いでしょうか?
- 自分ががんなのですが、家族との関係に悩んでいます。
- 子供や親にがんをどう伝えたら良いのか、考えあぐねています。
- 生きている意味がないと感じるのですが、どうしたら良いのでしょう?
- 信頼できる患者会はどこでしょうか?
- このような情報をネットで見たのですが、これは正しいのでしょうか?
「信頼できる患者会はどこ?」って項目がありますね。
8月31日の『膵臓がん患者と家族の集い』には大津先生の講演があります。「信頼できる患者会」として認定してくださったのでしょう。
「患者会」といっても、なかには似非免疫療法の宣伝を行っているものすらありますから、注意してください。
『膵臓がん患者と家族の集い』へのお誘い
申込みと詳細はページの上にあるリンクから。