粒子線治療の新兵器
膵臓がんの方でも重粒子線、陽子線治療を考えたり、期待している患者は多いです。
しかし、腫瘍が消化管に近かい場合は適用が難しいと断られることがあります。
粒子線はそのエネルギーが高くピンポイントで首長を叩くことができるが、一方で消化管が粒子線に照射されると穴が開くなど損傷を受けやすい。
そのため腫瘍部と正常な組織の間にシートを挟む方法があるが、術前術後に回復してシートを置いたり撤去する必要があった。
神戸大チームは「ネスキープ」という手術で使う縫合糸と同じ成分でシートを開発した。
「ネスキープ」はそのまま放置しても水や二酸化炭素に分解される。
血管や神経に浸潤することが多い膵臓がんへの適用も期待される。