筋トレ、スクワット、ストレッチ
佐藤典宏先生が新しい本を出版されました。テーマはがん患者の筋トレ。
私の場合、すい臓がんの術後に特に筋トレをしたという記憶はありません。当時はそうしたことは注目もされていませんでした。
筋肉から抗がん作用のあるマイオカインが分泌される
ただ、毎日30分かけて徒歩で通勤していました。1日1時間のウォーキング。汗をかく程度に早足で歩いていましたから、これが結果的に再発などの予防に良かったのではないかと思っています。
現在は腰痛対策としてのストレッチやスクワット、鎌田式のかかと落としなどをやっています。
筋トレの対象となる筋肉は下半身です。何しろ筋肉の量が多いのですから、これを鍛えることによってがん患者の予後も良くなります。
運動することによって筋肉から分泌されるマイオカインは強力な抗ガン作用を持っているのです。
がん患者の筋トレも、腰痛対策のエクササイズも同じ
筋トレと言うと、皆さんバーベルを持ち上げたり、汗びっしょりの訓練という印象があるかもしれませんが、そんなに無理な運動する必要はないのです。大腿四頭筋やその裏側のハムストリングスをストレッチをしてある程度でいいのです。
その意味ではスクワットも人気があり効果も抜群です。
またインナーマッスルと言われる腹部の筋肉は、持続的で緩やかな負荷をかけてあげる方が良いと言われています。
私は、これらを継続してきた結果、年末のぎっくり腰で全く階段も上がれなかった状態から、今では痺れもほとんど消えて間欠性跛行(以前は100mも歩けなかった)もほとんどなくなりました。
この次の動画で紹介しているストレッチが一番効果がありました。
また、ストレッチポールを使ったこちらのエクササイズも毎日行っています。これもびっくりするほど効果がありましたね。
ストレッチポールは1万円近くするほど高価なものがありますが、3000円から4000円のものでも十分です。
こちらのエクササイズは佐藤先生の本に書かれているものと似ていますね。みなさんも、YouTube から適当なものを探して、自分の体力と相談しながら、可能なものを続ければよろしいのではないでしょうか。
インナーマッスルを鍛えるのはこちらのエクササイズです。これは、脊柱管狭窄症の手術をした整形外科で、術後のリハビリとして行っていたエクササイズです。

がん患者のための筋トレも腰痛治療のためのストレッチも似たような部分がたくさんあります。それは当然なんですね。腰痛というのは骨に問題があるのではなくて、骨を支えている筋肉が老化によって固くなったりしているのが原因なんです。
ですから、腰痛治療のための筋肉を鍛えることは、がん患者のための筋トレと似通ってくるわけです。
がん患者の運動も含めた代替療法で大事なのは、無理のない方法を継続することではないでしょうか。