大鵬薬品、抗がん剤「アブラキサン」の調達交渉

日経の9/10付の記事です。

この方向で解決に向かって欲しいですね。

しかし抗がん剤の承認が工場毎だとは知らなかったですね。同じアブラキサンでも別の工場で作ったものは再審査が必要だと。ただ今回は緊急事態なので早急に使えるようになるらしい。

大鵬薬品工業(東京・千代田)は調達できなくなっている抗がん剤「アブラキサン」について、製造会社を傘下に持つ米ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)から供給を受ける方向で同社と交渉を始めた。10月中旬から販売できなくなるおそれがあり、BMSの海外向け在庫の一部を日本に振り向けるよう促す。

アブラキサンは日本国内で膵(すい)がんや胃がん、肺がんなどの治療に使う注射剤として承認されており、国内で年間約4万人が利用する。BMS子会社の米アブラキシス・バイオサイエンス(カリフォルニア州)が製造しており、大鵬薬品が2010年から国内で販売している。

大塚ホールディングス(HD)子会社の大鵬薬品は8月、アブラキシスで製造工程の再検査が必要になり、同社からの供給がストップしたと明らかにした。生産再開のめどは立っておらず、このまま供給が再開されなければ、大鵬薬品が手元にもつアブラキサンの在庫は10月中旬に切れるという。

在庫切れを防ぐため、アブラキシスの親会社であるBMSと調達の交渉を始めた。アブラキサンは米国などでも販売されており、海外向け在庫で調整可能なものを日本向けに供給するよう求める。

アブラキサンの供給停滞を受け、日本臨床腫瘍学会や日本癌治療学会などは8月、新規で治療を始める胃がんや肺がんなどの患者は、代替薬の「パクリタキセル」を使うよう促す合同声明文を公表した。アブラキサンによる治療をしている患者への供給を最優先し、同薬や代替薬の必要以上の購入を控えるよう呼びかけている。

パクリタキセルを生産するメーカーでも、代替需要が増えて出荷調整する動きがでている。

大鵬薬品は2日、アブラキサンの供給に関するおわびを公表し、「製造拠点で原因調査を進めているが、判明までしばらく時間がかかる」と説明している。膵がんなど一部の疾患向けでは代替薬がなく、影響が懸念されている。

日本経済新聞 2021年9月10日 2:00 [有料会員限定]

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