今日の一冊(4)近藤誠のリビングノート

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【日 時】2019年6月22日(土) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演:川畑のぶこ氏(NPO法人 サイモントン療法協会)によるサイモントン療法とマインドの講演およびエクササイズ
●患者さんどうしの情報交換~フリートーキング

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参加申込み受付はもうしばらくお待ちください。
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「今日の一冊」はおすすめの本を書いていますが、ときには「お勧めでない」本も紹介してみます。

『近藤誠のリビングノート ~ガンを安らかに迎えるための読むセカンドオピニオン~』

Amazonの紹介文には、

本書はガン治療に革命を起こした近藤誠医師が「読むセカンドオピニオン」として、初めて患者の対応マニュアルとしてまとめたものです。
実際にガンと宣告された場合を想定し、読者目線で実用的な内容を網羅しています。ガンの宣告から、安らかな死まで、それぞれの患者さんのステージに最も役立つ内容をすべて書いてあります。

とあります。この本を読んで気に入ったら「近藤誠がん研究所」でセカンドオピニオンを受けてね、ということですかね。

「膵臓ガンと診断されたら」の章だけを拾い読みしました。

膵臓ガンの場合、5年生存した患者がいたら「誤診の可能性が高いから、病理標本を見直せ」という言い伝えがあるくらいです。

いきなり、5年生存している膵臓がん患者は「がんもどき」に違いないというお教えです。近藤先生、前著では「がんもどきと本物のがんの比率は5年生存率が目安になる」とおっしゃっていました。膵臓ガンの5年生存率は約5%ほど(近藤先生は1%と言っている)ですから、この5%は「がんもどき」だという考えです。病理標本を見直したら「がんではなかった」となることを期待しているのでしょうか。私も病理標本を見直してもらおうかしらん。

膵臓がん患者にとっては、抗がん剤で腫瘍が縮小して手術ができるようになることが大きな希望なのですが、近藤理論では手術もダメだというのです。

かつて日本では、この手術を受けた患者さんの半分以上が、手術後、一度も退院することなく死亡していました。それほど手術は危険なのです。

現在はどうなんですか?近藤先生。膵臓がんで亡くなった昭和天皇が手術をせずにバイパス手術だけを行った例を持ち出しているのですが、『昭和天皇実録』には、天皇の体力を考えて手術を選ばなかったとの趣旨が書いてあります。

陛下御自身には癌であることを完全に秘して、何分御高齢と御体力よりみて、積極的な治療を避けて、出来る限りの御長寿を全うして頂くことに全力を尽くし、特に御苦痛が全くなきよう(中略)充分留意することに致しました。

あるいはステージⅣで十二指腸などに転移していて手術不能だったのかもしれません。近藤先生、患者が手術を選ばないようにと、執拗に続けます。

さて、さきほど膵臓ガンの切除手術は少なくなってきたと言いました。これはどうしてでしょう。
<中略>
膵臓ガンの場合「直死」が多いから、膵臓ガンが「手術してトクなことはほとんどない」と言われるゆえんです。
とにかく膵臓ガンは全摘すると本当にまずい。インスリンが出なくなって重症の糖尿病になってしまうからです。膵液も出なくなるので、脂質の吸収も悪くなって、下痢をしたりする。
それで全摘の代わりに頭部だけを切って、後の方は残そうとするケースが増えました。残した膵臓は小腸に縫い付けますが、その縫ったところが膵液で溶かされて穴が開いたり、大出血をしたり、感染源になったりします。それで、膵臓ガンの手術はだんだん衰退に向かっています。

あれやこれやと、手術はムダだという理由をならべていますが、全摘してもインスリンを適切に使えば、健康人と変わりのない生活を送ることができます。膵液が足りなくなるのなら「リパクレオン」という良い薬があります。確かに希には穴が開いたり、大出血をすることもあるでしょうが、がんが進行することによる消化管からの出血はよくあることです。(手術を選ばなかった昭和天皇の「下血」報道はまだ記憶に新しい)

膵臓がんの手術成績は次第に良くなってきているのが実情でしょう。「手術がだんだん衰退に向かっている」などと、どんな根拠で言っているのでしょうか。手術に希望を託している膵臓がん患者をミスリードしかねない記述です。

「売らんかな」の近藤本に金を出して買うことはないし、「医者もどき」の言うことに引っかからないようにしましょう。


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今日の一冊(4)近藤誠のリビングノート” に対して1件のコメントがあります。

  1. カンナ より:

    読めば読むほど、治療の自己決定が必要だということが理解できる。
    特にガンではね。
    近藤誠さんの本は誰でも一度は読む必要がある。
    その後、どうするか、自己決定をすべきだ。

  2. キノシタ より:

    kenさん。FOLFIRINOXでゴルフ三昧ですか。うらやましい。
    がんになれば貴重な時間を与えてくれますね。
    応援のコメント、ありがとうございます。

  3. ken より:

    私もこの先生は?です。センセーショナルに煽れば煽る程、本が売れるのですかね。
    私は腹膜播種を伴う膵臓癌ステージ4Bです。告知からちょうど1年、FOLFIRINOXのおかげで癌勢は抑えられています。この先生の言いつけを守っていたらとうにこの世を去っていたことでしょう。副作用もかなり抑えることができゴルフ三昧の日々です。
    癌は完全に克服できないと思いますが、化学療法でここまでQOLを保てて延命できる人もいることを伝えたいと思いコメントしました。

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